サステーナブル農法(環境保全型ワイン生産)?
カリフォルニアの認証機関の話を簡略化してあるそうです。

CCSW(サーティファイド・カリフォルニア・サステーナブル・ワイングローイング)における認証システム

自然派・Bio・オーガニックとの基本的な違い
農薬を減らし環境に配慮すると聞くと「リュット・レゾネ」(減農薬農法又対処農法)と同じように勘違いしますが、今までより農薬を減らしたらOKの「リュット・レゾネ」に対して、農薬削減以外にも多くの改善を畑やワイナリー、周辺環境に対して行う。

無農薬である為にボルドー液を年に20回前後も撒くくらいなら、年2回の散布で十分効果のある農薬を撒く方が土壌に対して汚染度合が少ない。(経済的でもある!)
また、数十回も畑に散布をする為にトラクターが入る事は、土を押し固め健全は畑作りに適さない。
ヨーロッパに比べ大規模農園が多いカリフォルニアだから。
ワイン醸造に対しての取り決めは基本的に無い。セレクション酵母を使う事も可能だし、フィルターや清澄剤の使用など規制してはいない。

環境保全の為にワイナリーが何を行っているのかに対して与えられる認証である。
畑に対して与えられる認証では無い為、出来上がったワインに対して「サステーナブル農法で造られたワイン」と言う認定は与えられない。ラベルに表示できない

オーガニックやビオロジック認定と違い、認証を受けるのに年数が掛からない。

環境配慮と経済効果、社会的責任の3つのバランスを取る為に守るべき事を指導している。
健全な土壌の保全の為、化学薬品類を減らす。浄水施設を作り、ワイナリーで使用した水を畑に使う。堆肥を利用し畑を豊かにする。動植物の生息地を守る等。
経済的には、太陽光の利用。灌漑用水の節約。バイオディーゼルトラクターの使用。照明設備の小型化。農薬類散布回数の軽減。省エネ講習会等。
社会的責任の為、地域住民に向けての説明会やワイナリーツアー。働く人々への研修活動や安全訓練など。

CCSW認証を得るには毎年実施すべき227の推奨事項と58の必須項目を行っているかを第三者機関が監査する。
毎年の書類提出と3年に1度の実地監査が入る。

21世紀のアメリカでのワイナリー運営はこうあるべき!と言ってるようにも聞こえます。

アメリカ社会において、経済活動としてのワイナリー運営のガイドライン的存在になる?エコや環境活動は関心が高くお金が動く国ですから、企業はこれらの要素を取り入れるべき?
葡萄やワインの味わいが最優先では無いシステムではあるが、これをベースにしてより高い意識でワイン造りに励む生産者もいる。

このシステムがベースとして普及すれば、オーガニックやBioに転換もしやすいでしょう、安定した経営であれば安定供給も受けれて消費者には良い話。

サステーナブルに関連するのですが、「テラ・ヴィティス」(環境に配慮して減農薬≒リュット・レゾネ)をしているから、「自然派ワインと紹介されているフランスワインが多い。。。何をもって自然派とするのかが曖昧

オーガニックとは?
オーガニックとは有機栽培の意味で、化学合成農薬や化学肥料に頼らず、有機肥料などにより土壌の持つ力を活かして栽培する農法のこと。日本では登録認定機関の認定を受けた農家などが生産したオーガニック農産物にはオーガニック(有機栽培)JASマークがつけられ、一目でオーガニック農産物であるかどうかを見分けられるようになっています。

オーガニックには以下のような基準が定められています。
3年間農薬や化学肥料を使用しない土地で栽培
・化学合成農薬や化学肥料は原則使用しない
・遺伝子組み換え原材料は使用しない
・放射線照射はしない
・合成添加物の使用制限  など

自然の循環システムを守り、化学物質による自然環境への負荷をできる限り軽くするため、オーガニックを暮らしに取り入れることが世界中で拡大しています。