単なる無農薬栽培だけでなく、合成化学物質や遺伝子組み換え作物の使用を禁止し、環境保全や生物多様性の促進、動物の福祉を考慮した総合的なアプローチを取っています。
シャトー・フレディニャック
「醸造はほとんど手を加えず、美味しいぶどうたちがそのまま美味しいワインになってくれるのを見守っています。SO2の使用も必要最小限に留めています。私たち人間が主体的になすべきことは、「畑を耕すこと」に尽きます」。
看板作品「メルロ・モクール」を口に含むと、まずはそのみずみずしさ、鮮度感に驚かされます。その後、口の中へ次から次へと迫りくる巨大なスケールの果実感にもっと驚かされます。
意欲に溢れる右岸の若手自然派生産者たちが中心となって、大いなる復興を遂げつつあるボルドーワイン。コストパフォーマンスの高さにおいても他産地を圧倒する「新・ボルドー」が、その姿を現しつつあります。
’20シャトー・フレディニャック メルロ・モクール ¥2.860-
A
OC Blaye Côtes de Bordeaux。メルロ100%。サン・マルタン・ラコサード村に3ha。粘土石灰質土壌。平均樹齢30年。収量は38hl/ha。コンクリート製タンクで発酵後、12ヶ月間熟成。SO2は原則としてビン詰め前に極少量使用。
ラベルに描かれた鳥は「merle (noir)」(クロウタドリ)で、作品名「Merlot Moqueur」はヴァンサンが大好きなフランスのロックバンド「ノワール・デジール」の楽曲の歌詞に出てくる「le merle moqueur」(いたずら好きなクロウタドリ)とMerlotをかけたものです。
シャトー・フレディニャック
「醸造はほとんど手を加えず、美味しいぶどうたちがそのまま美味しいワインになってくれるのを見守っています。SO2の使用も必要最小限に留めています。私たち人間が主体的になすべきことは、「畑を耕すこと」に尽きます」。
看板作品「メルロ・モクール」を口に含むと、まずはそのみずみずしさ、鮮度感に驚かされます。その後、口の中へ次から次へと迫りくる巨大なスケールの果実感にもっと驚かされます。
意欲に溢れる右岸の若手自然派生産者たちが中心となって、大いなる復興を遂げつつあるボルドーワイン。コストパフォーマンスの高さにおいても他産地を圧倒する「新・ボルドー」が、その姿を現しつつあります。
NVシャトー・フレディニャック コワンス・タ・ビュル ¥3.850-
AOC Crémant de Bordeaux。セミヨン100%。サン・マルタン・ラコサード村に0.3ha。粘土石灰質土壌。平均樹齢35年のVV。収量は50hl/ha。ステンレスタンクで醸造。18ヵ月間以上ビン熟成。MCRによるドザージュは3g/l。SO2は原則としてビン詰め前に極少量使用。作品名の「Coince
ta Bulle」の直訳は「君の泡を固定しよう」(=ラベルに描かれた気球の絵)ですが、転じて「休むこと、ゆっくりすること」を意味する慣用句です。
ドメーヌ・デ・クリオ
ブルゴーニュ・ブランは泥土質土壌のためフルーティーで華やかなスタイルになり、ヴェズレイは粘土質主体の土壌のため濃厚でリッチな味わいになります。ヴェズレイのリウ・ディ「ル・クロ」は丘陵斜面畑上にあり、こちらは石灰質主体の土壌のためミネラル感たっぷりのワインになります。これらのテロワールの違いをはっきりと表現するためにビオロジック栽培を行っており、また醸造においても樽は使用せず、ニュートラルなエナメル製タンクを採用しています」。
ドメーヌ名の「クリオ」は、ヴェズレイの粘土石灰質土壌に多く見つかるハート型の化石のことです。(時にはかなり大きなハート石も見つかるそうで、畑仕事が楽しくなりそうですネ)。
彼らの代になってから自社ビン詰めを少しずつ増やしており、輸出を含めて本格的な販売はこれからですが、リヨンのミシュラン2つ星「ラ・メール・ブラジェ」をはじめとして、まずはフランスのレストランやビストロでの採用が広がっています。
’20ドメーヌ・デ・クリオ ブルゴーニュ ブラン ¥4.400-
シャルドネ100%。ヴェズレイ村、サン・ペール村、アスカン村に合計1.6ha。泥土質土壌。平均樹齢35年のVV。収量は45hl/ha。エナメル製タンクで発酵後、12ヶ月間シュール・リー熟成。
ラファエル・ショパン
「私は、良く言われるボージョレらしい濃密な果実味というよりも、より繊細でみずみずしい口当たりや優美で滋味深い味わいを志向しています。レニエやモルゴンの土壌が、ボージョレ地区では極めて稀な花崗岩質およびシスト(片岩)質であるためそのようなスタイルのワイン造りに向くことや、私の畑にヴィエイユ・ヴィーニュが多いことも後押ししてくれています。2010年より毎年改良を加えながら試行錯誤を重ねた結果、最終的にヴァン・ナチュールに行き着きました」。 「醸造は、手をかけ過ぎてもかけなさ過ぎてもだめで、ぶどうの高いポテンシャルがワインの中で大きく開花できるよう、「調和した状態」に導き維持することが重要です。温度変化が緩やかな四角柱形および卵型のコンクリート製タンク、球形のレジンヌ(樹皮)製タンク、様々な大きさの樽などを使用して、完全なる調和を追求しています」。
’21ラファエル・ショパン ボージョレ・ヴィラージュ ブラン¥4.730-
OC Beaujolais-Villages。シャルドネ100%。ランティニエ村に0.8ha。花崗岩質土壌。樹齢約10年。収量は30hl/ha。コンクリート製タンクで発酵後、6ヶ月間熟成。SO2はビン詰め時にのみ極少量使用。
シャトー・ド・リゼンヌ
「美味しいぶどうだけが、美味しいワインになります。美味しいぶどうは、ぶどう畑とその周辺の生物の多様性が育みます。ですので私たちは、小さな森や湖、並木道、生け垣などを作って多種多様な植物を植えています。そこにはたくさんの虫や小動物が集まってきて、自然な生態系を形成しています。栽培やワイン造りのすべてにおいて、これらの動植物たちの生命への影響を最小限に抑えることに主眼を置いています」。
醸造は最高度に清潔なセラーで行われており、湖面に映る「逆さ富士」のごとく、磨き込まれた床に映る「逆さステンレスタンク」(!)を拝むことができます。「この清潔な空間でこそ、SO2を使用せずに、文字通りのナチュナルな醸造を行うことができます」。
’20シャトー・ド・リゼンヌ ボルドー¥3.960-
トレッス村のリウ・ディ「ロルムレ」産のメルロ100%。粘土質に勝る粘土石灰質土壌。平均樹齢15年。収量は35hl/ha。除梗100%。ステンレスタンクで発酵後、6ヶ月間熟成。無清澄・ノンフィルターでビン詰め。収穫からビン詰めに至るまで、SO2は不使用。
フェルム・デ・アルノー
サミュエルが理論肌でマルティアルが感性肌、というこの兄弟はとても仲が良く、「ひとりでではなく常に2人でアイデアを出し合って一緒に考えることで、最善の道を選択するようにしています」。
「40年にもわたってビオロジック栽培を続けてきた父が遺してくれた畑は、完璧なものです。土中の微生物たちは安心して暮らし、生態系はバランスを保ち、土壌は常に活性化しています。私たちは、この畑から生まれるぶどうの素晴らしさをできるだけ純粋な形でワインに表現したいと思い、ヴァン・ナチュールへの進化を目指すことにしました」。こうして、モナ・リザやチェ・ゲバラをラベルにあしらった、楽しくも鮮烈に美味しいナチュール作品群が誕生することになりました。
’21フェルム・デ・アルノー ル・シェ・ドゥーヴル ブラン ¥4.100-
ローヌ南部のビュイソン村の複数区画合計で0.5ha。ルーサンヌ50%。マルサンヌ50%。粘土砂質土壌。平均樹齢10年。収量は40hl/ha。ステンレスタンクでアルコール発酵後、70%をステンレスタンクで、30%を228リットルの樽でマロラクティック発酵&3ヶ月間シュール・リー熟成(新樽率50%)。収穫からビン詰めに至るまで、SO2は不使用。作品名の「Le Che d'Oeuvre」は、「chef-d' œ uvre」(傑作)と、ラベルにも描かれているチェ・ゲバラをかけたものです。「チェ・ゲバラを熱烈に愛する人とそうでない人にはっきり分かれますが、SO2を使用しないヴァン・ナチュールも同様です。もちろん私たちはゲバラが大好きです」。
セリーヌ&ティエリー・ティソ
「ドメーヌを継ぐ意志を父に伝えた日、父が近くの森を指さして言いました。ビュジェ最高のぶどうができるのはあそこだと。伝説的な銘醸地として耳にしたことがあった、「マタレの丘」でした。戦争による荒廃、最高斜度45度の過酷な労働環境への敬遠などによって長い年月のうちに荒地化が進み、やがて、森になってしまった丘。父は言いました。あの丘の中腹部の南南西向き急斜面、泥灰土中に石灰岩の小石が露出するあの土壌こそ、この地の最高のテロワールであると」。
’18セリーヌ&ティエリー・ティソ ビュジェ ブラン ブリュット¥4.180-
AOC Bugey。シャンパーニュ方式によるスパークリングワインです。ヴォー・アン・ビュジェ村産のアルテス61%、シャルドネ26%、ジャケール7%、アリゴテ6%のブレンド。平均樹齢35年。収量は75hl/ha。ステンレスタンクで醸造。3年間ビン熟成。ビオのMCR(濃縮果汁)によるドザージュは4g/l。
セリーヌ&ティエリー・ティソ
夫婦そろってジブリアニメの大ファン(彼らのイチオシは「ラピュタ」「もののけ姫」「トトロ」)で、彼らのワインが日本に輸出されるようになったことを心の底から喜んでくれています。よろしければぜひ、生産者のfacebookページに日本のワインシーンを投稿してあげてください。
’20セリーヌ&ティエリー・ティソ ルーセット・デュ・ビュジェ マタレ¥4.620-
AOC Roussette du Bugey。アルテス100%。「マタレの丘」の中腹畑より。0.67ha。石灰質・泥灰土質土壌。樹齢約25年。収量は28hl/ha。ステンレスタンクで発酵後、6ヶ月間熟成。ラベルに描かれた彫像は、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ作「ペルセポネーをさらおうとするプルート プロセルピナの略奪 」(ボルゲーゼ美術館所蔵)に彫刻された、ローマ神話における春と農耕の女神プロセルピナです。
ドメーヌ・ミオランヌ
「防腐剤処理の必要がないカラマツを使用して2014年に新築した醸造所は家のように居心地が良い場所で、ステンレスタンクや樽をゆったりと配置して、できるだけ手を加えずにナチュラルに醸造しています。この醸造所にはワインバーも併設しており、ぶどう畑を眺めながらオーヴェルニュの空気を楽しんでいただいています」。 まずはピノ・ノワールとガメイのブレンドによる旗艦作品「火山」をご紹介します。思わず笑みがこぼれるようなジューシーさに加え、火山性土壌に由来するスモーキーな風味、しなやかなタンニンの旨味、長く続く美しい余韻をご堪能いただけます。
’22ドメーヌ・ミオランヌ ヴォルカン ルージュ¥3.740-
AOC Côtes d'Auvergne。ピノ・ノワール50%、ガメイ50%。標高450mの丘陵畑より。4.8ha。火山灰や軽石、玄武岩等で構成される火山性土壌。平均樹齢30年。収量は38hl/ha。ステンレスタンクで発酵後、6ヶ月間シュール・リー熟成。無清澄・ノンフィルターでビン詰め。SO2の使用は最小限
セリーヌ・コテ
1999年、それまでパリで化学者をしていた娘セリーヌによって継承され、本格的に自社ビン詰めを開始しました。「小さい頃から、いつかは自分の手でワインを造ってみたいと思っていました。夢がかなって、とても幸せです」という彼女は、毎日泥だらけになって畑仕事に没頭し、極めてバランスの良い、官能的なミネラルの風味を特徴とするブルゴーニュ・ブランとルージュを造っています。 「キンメリッジアン土壌は、よく完熟できるシャルドネの甘みと、土壌に由来するミネラル感が両立できる、類まれな土壌です。ピノ・ノワールは、スモークしたような、スパイシーな風味が特徴で、私自身この地のピノ・ノワールに昔からハマっています」(セリーヌ・コテ)。
’22セリーヌ・コテ ブルゴーニュ ブラン¥5.100-
0.5ha。平均樹齢20年。ステンレスタンクで発酵後、5ヶ月間シュール・リー熟成。十分に完熟したぶどうの甘みと、キンメリッジアン土壌に由来するミネラル感をお楽しみいただけます。酸も控えめで、飲みやすいシャルドネです。
ディジオイア・ロワイエ
フランスにおけるワイン評論の第一人者ミッシェル・ベタンヌから「極めてシャンボールらしい味わいである」と絶賛されるなど、優秀な造り手としての評価を着実に高めてきました。
いつもツナギを着た彼が畑にいる時間の長さはブルゴーニュのヴィニュロンの中でも群を抜いており、土壌への負荷を軽減するために1978年製の超軽量トラクターを改良して使用するなど、細密なこだわりを持って仕事に打ち込んでいます。
「ぶどうを完璧な状態で収穫することだけのために、毎日働いているといっても過言ではありません」(ミッシェル・ディジオイア)。 好きな言葉は「情熱」。シャンボール新世代のトップランナーのひとりです。
’20ディジオイア・ロワイエ クレマン・ド・ブルゴーニュ キュヴェ・サン・ラファエル¥4.400-
シャンボール・ミュジニー村およびジイィ・レ・シトー村産のピノ・ノワール、シャルドネ、アリゴテが3分の1ずつのブレンド。平均樹齢約35年。12ヶ月間ビン熟成。MCRによるドザージュは3g/l。キュヴェ名のラファエルは息子さんの名前です。
ボニー・ガショ(ジャン・ピエール・ボニー)
ファビエンヌは、オーストラリアの複数のワイナリーで研修した後に一念発起、本格的に自社ビン詰めを開始しました。当初から「土を感じるとか、力強いとかではなく、それこそシャンボールのようにピュアで女性的なニュイ・サン・ジョルジュを造りたいのです」と確固たる信念を持っていた彼女は、この難題に何年間も挑戦し続けてきました。それは、幼い娘さんを3人抱えながらの、母としての戦いでもありました。 そして、「当たり年だからこそ、生産量をあえて減らして質の追求に没頭した」2005年、ついに完成した「私の飲みたかったワイン」。それは、繊細で上品な、温故知新のニュイ・サン・ジョルジュでした。
’21ボニー・ガショ ブルゴーニュ ルージュ ¥5.100-
2.03ha。平均樹齢30年。粘土石灰質土壌。13ヶ月間樽熟成(新樽率10%)。畑はニュイ・サン・ジョルジュ村の国道の東側にあります。ごく一部、ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ダモードに南接するアン・ラ・ペリエール・ノブロのぶどうをブレンドしています。
ボニー・ガショ(ジャン・ピエール・ボニー)
「当たり年だからこそ、生産量をあえて減らして質の追求に没頭した」2005年、ついに完成した「私の飲みたかったワイン」。それは、繊細で上品な、温故知新のニュイ・サン・ジョルジュでした。
’21ボニー・ガショ ブルゴーニュ ブラン¥4.950-
ニュイ・サン・ジョルジュ村内の0.17haの区画より。平均樹齢60年のVV。粘土石灰質土壌。ステンレスタンクで発酵後、228リットルの樽でマロラクティック発酵&8ヶ月間樽熟成。
ガヴィネ・ベタニー
「私は妹より一足早くドメーヌに戻り、1989年から父と共にワインを造ってきました。醸造設備は刷新してきましたが、基本的には祖父ガブリエルから伝えられた通りの伝統的な手法で醸造しています。ピノ・ノワールとシャルドネ本来のエレガンスを自然に表現するというブルゴーニュ本流の考え方を守り、子供たちにも伝えていきたいと思います」。「栽培は私たちの代で大きく変えました。畑やぶどう樹にとって良いのはもちろん、地球環境や畑で働くスタッフたちの健康も考え、原則として化学肥料や農薬の使用はすべて止めました。色とりどりの小さな花が畑にたくさん咲くようになっただけでなく、ワインの味わいはさらに繊細で、薫り高く、奥行きの深いものになり、この意味でも(化学肥料や農薬が存在していなかった時代の)祖父のワインに近づいたと言えるかもしれません」(クリステル・ルティエール)。
’20ガヴィネ・ベタニー コトー・ブルギニヨン ルージュ¥4.400-
ピノ・ノワール70%、ガメイ30%。ニュイ・サン・ジョルジュ村内の区画より。1.25ha。平均樹齢50年のVV。収量は64hl/ha。エナメル製タンクでアルコール発酵後、樽でマロラクティック発酵&10ヶ月間熟成(新樽は使用しない)。
ステファンヌ・ド・スーザ
2015年にお父さんから畑を継承したことで、「ドメーヌ・ステファンヌ・ド・スーザ」を設立。以降は自社畑のぶどうからのワイン造りに一本化しています。
「全部で2.5ヘクタールしかありませんので、1本1本のぶどう樹の特性がすべて頭に入っています。月のカレンダーなど一部ビオディナミの手法も採り入れながら、各AOPの最高レベルのぶどうを収穫することを目指しています。長年薬学の世界に身
を置いていたこともあり、化学肥料や化学的に合成された農薬の使用に強い抵抗があります。また、醸造におけるSO2の使用についても、必要最小限の極少量にとどめています。La Nature decide (すべては自然が決めます)。私たちは、それぞれの
土地の個性、そして各ヴィンテージの個性がワインに描き出されるよう、ささやかなお手伝いをするだけなのです」。
’20ステファンヌ・ド・スーザ ブルゴーニュ・コート・ドール ブラン レ・マニー¥4.950-
ムルソー村内の区画「レ・マニー」に0.5ha。粘土石灰質土壌。樹齢約35年。樽で発酵後、12ヶ月間熟成(新樽率20%)。
マス・オネジム
「ビオディナミは、すべての植物、動物、人間、土壌が調和しながら発展できる環境を作ることを目的としています。その大きな成果のひとつはぶどう樹が根をより深く伸ばすようになることで、その結果ワインはより表現力豊かで、鮮度感とミネラルに溢れるものになります。この地フォジェールは、その均質的なシスト(片岩)質土壌によってラングドックの中でも特異なテロワールとして知られますが、シストは非常に脆いためもともと根が下に伸びやすく、ビオディナミとの相性は抜群と言えます。「フォジェール×ビオディナミ」ならではの絹のように繊細な口当たり、美しい酸、ミネラルの塩味、そして上品な果実味をぜひお楽しみください」。
’21マス・オネジム ジュール・フリュイ¥2.860-
AOC Faugères。サンソー55%、シラー45%。4ha。標高300メートルの南向き丘陵斜面畑。シスト(片岩)質土壌。平均樹齢30年。収量は30hl/ha。ステンレスタンクで醸造。作品名の「ジュール・フリュイ」はビオディナミカレンダーにおける「果実の日」のことで、ラベルに描かれた「火のエレメント」の星座(射手座、獅子座、牡羊座)の前を月が通過する日に相当します。ワインの香りが最も開くことからビン詰めに最適な日とされており、この作品のビン詰めが「果実の日」に行われたことを表しています。(尚、ワインを飲むのにも最適な日とされています)。
シャトー・ド・ピオット
「ビオディナミとは、ホメオパシーです。目的は化学薬品に頼ることなく自然免疫を強化することで、人間もぶどう樹も同じことです」。
「ぶどうの品質は、生物多様性によって決まると考えています。私は、馬、ロバ、ヒツジ、ブタ、犬、猫、ニワトリ、鴨、そして土の中の無数の小動物や微生物たち、畑に咲き誇る無数の草花たちと一緒に暮らしています。すべての生物は可愛いだけでなく、自然界の中でそれぞれの役割を持っています。ラベルにも描いた鴨は、お隣さんからいただいた卵を私がふ化させたもので、ミッシェルといいます(2枚の写真のどこかにもいます!)。小さな大自然である私のぶどう畑が、ミッシェルお気入りの散歩コースです」。
「果実味に満ち満ちたぶどうをそのままワインにするために、アンフォラを愛用しています。培養酵母や醸造用添加物は一切使用せず、ぶどうが自然にワインに生まれ変わるのを見守るだけです。SO2はビン詰めの前に極少量使用しています」。
2019年には、フランス農務省やINAO等のフランス当局が10年の歳月を経てヴァン・ナチュールを公式に定義・認可した、
’18シャトー・ド・ピオット キュヴェ・デ・ポット ボルドー・シュペリウール¥3.630-
AOC Bordeaux Supérieur。メルロ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%。オービ・エスプサ村に3ha。粘土質・泥土質土壌。平均樹齢30年。収量は30hl/ha。コンクリート製タンクでアルコール発酵後、アンフォラでマロラクティック発酵および12ヶ月間熟成させた後、ステンレスタンクで12ヶ月間熟成。SO2はビン詰め前に極少量使用。キュヴェ名の「ポット」は「友達、仲間」の意味です。
ヴィニョーブル・デ・トロワ・テール (セバスチャン・マン)
「1本1本のぶどう樹たちは、私たちの家族のひとりひとりです。そして生まれてくるぶどうたちもまた、家族のひとりひとりです。私たちは、愛情に溢れたワインを造り、世界中の人々と愛情を共有したいと考えています」(セバスチャン・マン)。
セバスチャンの継承によってワインの品質はひとつ上の次元に到達し、フランスのワインガイドの金字塔「ル・ギド・デ・メイユー・ヴァン・ド・フランス(フランスの最優秀ワインのガイド)」は、このドメーヌをアルザスのトップ生産者の一画に挙げるようになりました。
’15ヴィニョーブル・デ・トロワ・テール メリ・メロ¥3.850-
リースリング、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ、ピノ・ブラン、シルヴァネールのブレンド。泥灰土質・石灰質・砂岩質土壌。平均樹齢35年。収量は50hl/ha。ステンレスタンクでシュール・リー醸造。作品名の「メリ・メロ」は「ごちゃまぜ」の意味で、6品種のブレンドであることを表しています。ラベルのお手玉は、各品種(玉)同士のバランスの良さを表現しています。
ヴィニョーブル・デ・トロワ・テール (セバスチャン・マン)
彼らの作品は、フランス・ミシュラン3つ星の「ラルページュ」や「ル・クロ・デ・サンス」をはじめとする多数の高級レストランにオンリストされています。そのため、「愛情が込められた最高のお料理とのマリアージュのために、最高の飲み頃を迎えたワインを販売したい」という哲学のもと、収穫年順ではなく「飲み頃を迎えたヴィンテージ順」にワインをリリースしています。 創造性豊かなラベルの絵は、セバスチャンの友人であるスペイン人シェフ、アルベルト・リエラが描いてくれたものです。
’19ヴィニョーブル・デ・トロワ・テール フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン ¥4.500-
ピノ・ブラン100%。粘土石灰質土壌。樹齢30年以上。収量は50hl/ha。ステンレスタンクでシュール・リー醸造。ラベルの絵はセバスチャンが幼少期より大好きな「星の王子さま」の挿絵をモチーフにしたもので、作品名は、このピノ・ブランが世界中の料理と合わせることができる万能型の白ワインであることを有名な歌の名前にかけて表現したものです。
ニコラ・ゴードリ
全面積で、実質ビオロジーの極めて厳格なリュット・レゾネ栽培を実践しています。
ご紹介する「プイィ・フュメ」は、ゴードリ家が広範囲に点在して所有する24もの小区画からのぶどうをブレンドしたもので、シレックス、キンメリッジアン、ポルトランディアン、泥灰土質、粘土石灰質といった同AOCの土壌のエッセンスがとりこまれた、「ザ・プイィ・フュメ」の趣です。
「とにかく美味しいものを食べるのが大好きです」という夫妻。そのワイン造りも、お料理との相性一点に定めて設計されています。
「プイィ・フュメの真髄はミネラルですが、ミネラルが突出しすぎないよう、ワインに相応の凝縮感を持たせるようにしています。美味しいお料理を堪能しているうちに、気づいたらグラスが「また」空になっている、その度にワインを注ぐソムリエさんも大忙し、というワインを目指しています」(ニコラ・ゴードリ)。
’21ニコラ・ゴードリ プイィ・フュメ¥3.960-
20ha。ソーヴィニヨン・ブラン100%。シレックス、キンメリッジアン(石灰質)、ポルトランディアン(石灰質)、泥灰土質、粘土石灰質土壌。平均樹齢20年。ステンレスタンクで醸造。レモンやグレープフルーツを思わせる柑橘系の爽快な風味。甘味と酸味が調和し、ミネラルの塩味がお料理をさらに美味しくしてくれます。
ドメーヌ・コトー・デ・マルゴ
1999年には実質ビオロジックの厳格なリュット・レゾネ栽培を開始しており、2018年には「Haute Valeur Environnementale(高い環境価値)」の最高段階「レベル3」の認証を取得しています。また、バイオダーバーシティ(生物多様性)にも早くから取り組んでおり、畑の周りの植生を豊かにすることで、ぶどう樹と鳥や虫たちとの共存環境を確立しています。
「ほとんどの樹は、樹齢50~70年のヴィエイユ・ヴィーニュです。半世紀以上にわたってこの地に根を下ろしてきたヴィエイユ・ヴィーニュこそがテロワールの真髄ですので、近年はセレクション・マサル(マス選抜)を実施して、これらの樹を永続させることに注力しています」。
ヴィエイユ・ヴィーニュは、大地の滋味滋養がぎっしりと詰まった濃密なぶどうを生み出してくれます。そのぶどうに清潔でナチュラルな醸造を施すことで、はちきれんばかりのみずみずしい果実味が口いっぱいに溢れるような、ハチミツのようなコクに思わず笑みがこぼれてしまうようなワインへと昇華します。
’21ドメーヌ・コトー・デ・マルゴ ブルゴーニュ ルージュ¥4.730-
ピエールクロ村の区画より。0.5ha。粘土石灰質・花崗岩質土壌。平均樹齢10年。収量は35hl/ha。コンクリート製タンクでアルコール発酵後、228リットルの樽でマロラクティック発酵&11ヶ月間熟成。無清澄、ノンフィルターでビン詰め。
シャトー・ピュイ・ダムール
ジロンド川をほぼ直下に見下ろす7ヘクタールの丘陵畑からの作品で、20メートルにも及ぶ石灰岩基盤を粘土質と赤色砂利質の表土が覆う、ボルドー有数の優れた土壌で育まれます。川沿いであるため1年を通じて温暖で風が多く、ビオロジック栽培に最適な衛生環境の下、ぶどうは健康的かつ理想的に完熟します。
醸造は、ボルドーで普通に使用されている一連の最新技術のすべてに背を向け、ナチュラルに行っています。ワインへの負荷が大きいピジャージュ(パンチング・ダウン)も行わず、最小限のルモンタージュ(パンピング・オーヴァー)のみで軽やかに醸します。畑から引き続いてカーヴにおいても完全なる清潔が確保されており、SO2を一切使用しない醸造を実現しています。
こうして誕生したワインの口当たりは羽毛に包み込まれるようにふんわりと柔らかく、果実味はぶどうを丸ごと食べているように鮮やかでジューシーです。ああ、美味しいなあ・・という余韻が、夢のように長く続きます。
尚、フランスではバラは「愛」の象徴とされています。
’21シャトー・ピュイ・ダムール コート・ド・ブール¥3.100-
AOC Côtes de Bourg。メルロ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、カベルネ・フラン10%。12ha。粘土石灰質・赤色砂利質土壌。樹齢50~60年のVV。収量50hl/ha。除梗100%。ステンレスタンクでアルコール発酵後、コンクリート製タンクでマロラクティック発酵&5ヶ月間熟成。清澄はせず、軽くフィルターをかけてビン詰め。収穫からビン詰めに至るまでSO2は不使用。
2021年ヴィンテージは「2022年度インターナショナル・ワインチャレンジ」および「2022年度マコン・ワインコンクール」でダブル金賞受賞。