やや高額ですが、現行シャンパーニュ、クレマンとしてはお値打品です。

NVジャン・フランソワ・ディコンヌ クレマン・ド・ブルゴーニュ ¥4.950-
アリゴテ70%、ピノ・ノワール30%のブレンド。地元ルミニー村と東隣のシャニー村に合計0.75ha。平均樹齢40年のVV。
収量は40hl/ha。ステンレスタンクで醸造。18ヶ月間以上のビン熟成。MCR(濃縮果汁)によるドザージュは7g/l。

Néret-Vély ネレ・ヴェリィ
 ヴァレ・ド・ラ・マルヌのヴォーシャン村に1945年に設立されたRMです。2019年に3代目キャロル・ネレが継承し、旦那さんのマリジー・マティアスと共にメゾンを運営しています。お父さんのアラン・ネレは、環境に優しいシャンパン造りを早くから実践してきたヴィニュロンの一人として知られ、1999年には化学肥料と農薬の使用を止め、厳格なリュット・レゾネ栽培を開始しています。
NVネレ・ヴェリィ オード・ア・ラ・ヴィ ブラン・ド・ノワール¥8.470-
ピノ・ムニエ92%、ピノ・ノワール8%。フェスティニー村、ネル・ル・ルポン村、シャティヨン・シュル・マルヌ村、コンブリジー村の区画より。合計5.5ha。平均樹齢35年のVV(最古は60年以上)。収量は70hl/ha。ステンレスタンクで醸造。ヴァン・ド・レゼルヴが50%。36ヶ月間以上ビン熟成。MCRによるドザージュは7g/l。
作品名の「オード・ア・ラ・ヴィ」はここでは「哲学の刷新」という意味で、数百年かけて培われてきたシャンパーニュ造りの伝統と、(環境に優しいシャンパン造りといった)新しい考え方を融合させ、新時代のシャンパン造りを目指したいという彼らの哲学を表したものです。ラベルの絵は、ランス出身のアーティスト、ケヴィン・ド・テュンヌが彼らのために描いてくれたものです。

André Roger アンドレ・ロジェ
 アイ村にて1876年よりぶどう栽培を営む名門の家系で、グランクリュ・アイに4ha、いずれもアイの東側に近接するプルミエクリュであるマルイユ・シュル・アイに0.6ha、ミュティニーに0.3ha、アヴネ・ヴァル・ドールに0.3haの畑を所有しています。
 4代目のアンドレ・ロジェによるRM設立(1968年)以降も、引き続き「ボランジェ」など大手メゾンへのぶどうやバルクワインの販売を主業としてきましたが、1987年、5代目当主ジャン・ポル・ロジェの継承によって、一世紀に及んだ歴史は転換の時を迎えました。
NVアンドレ・ロジェ ニュアンス・ド・ノワール プルミエ・クリュ¥8.900-
アイ周辺のプルミエ・クリュ3村(マルイユ・シュル・アイ、アヴネイ・ヴァル・ドール、ミュティニー)からのピノ・ノワール100%。0.5ha。平均樹齢25年。ステンレスタンクで発酵後、45hlのフードルで6ヶ月間熟成。18ヶ月間以上ビン熟成。ドザージュは9g/l。

Gantois-Louvet ガントワ・ルーヴェ
 ガントワ家は「コート・デ・ブラン」のオジェ村に19世紀から続くヴィニュロンの名家で、1976年より6代目当主ヤニック・ガントワが運営しています。長らく「ガントワ・ヴァレ」の名称でRMを運営していましたが、1997年に、同じくヴィニュロン家出身のカリーヌ・ルーヴェを奥様に迎え入れたことで、「ガントワ・ルーヴェ」にバージョンアップしました。
 ヴィニュロンの道を一筋に歩み続け、2021年に生涯45回目の収穫と醸造を行った、オジェ村の巨星。
 「私たちオジェ村の若手ヴィニュロンたち全員から、父のように慕われています。栽培と醸造の極意を会得した達人であり、いつも優しい笑顔で、私たちに多くのことを教えてくれます」(「アンリ・ド・ヴォージャンシー」当主パスカル・アンリ)。
NVガントワ・ルーヴェ キュヴェ・デ・ボトレ グラン・クリュ ブリュット¥8.250-
すべてグラン・クリュのシャルドネ100%(オジェ産50%、クラマン産50%)。平均樹齢60年のVV。ステンレスタンクで醸造。3年間以上ビン熟成。ドザージュは8g/l。
作品名「キュヴェ・デ・ボトレ」は「オジェ人のキュヴェ」。

Château l'Indécise シャトー・ランデシーズ
 ノルマンディー出身のサシャ・ソロコフは、グラーヴの名門「ドメーヌ・ド・シュヴァリエ」で修行した後、フロンサックの「シャトー・ダレム」で10ヴィンテージ(2011~2020)にわたって醸造長を務め、同AOCのトップシャトーとしての名声を築き上げました。2021年に、ボルドー最東部のレ・レーヴ・エ・トゥメラーグ村に売りに出ていた6ヘクタールの畑を購入する機会に恵まれ、奥さんのマリーさんと共に「シャトー・ランデシーズ」を設立して自身のワイン造りを開始しました。
 「ランデシーズとは、注意深い、思慮深いという意味です。人間生活においては、自分の信念を持ちながらも、他人を尊重し、周囲の意見に注意深く耳を傾けることが大切で、これによって自分自身を再発見することができ、新たなる成長につながります。ぶどうの栽培やワイン造りも同じです。気候、土壌、水、空気、動植物、歴史、そしてワインを味わい共有してくださる方々、すべてを尊重し、注意深く耳を傾けることで、真の調和と本質を追究していきたいと思います」。
’23シャトー・ランデシーズ ニュイ・ブランシュ ¥3.740-
AOC Bordeaux Blanc。レ・レーヴ・エ・トゥメラーグ村産のソーヴィニヨン・ブラン90%、セミヨン10%。2ha。石灰質基盤の粘土砂質・泥土質土壌。樹齢約20年。収量は42hl/ha。ステンレスタンクで発酵後、6ヶ月間熟成。作品名は「眠れない夜」(のお伴に)。

Domaine Baud Génération 9 ドメーヌ・ボー ジェネラシオン・ヌフ
ジュラ中央部のル・ヴェルノワ村に1740年から続くヴィニュロンの家系で、1987年に8代目のジャン・ミッシェルとアランの兄弟が自社ビン詰めを開始。2016年に、シャンパーニュ、アルザス、ブルゴーニュ、ボルドー、コート・デュ・ローヌなどで広く修行した息子の9代目バスティアン・ボーが継承し、お姉さんのクレマンティーヌとともにドメーヌを運営しています。
コート・ド・ジュラに15.5ha、シャトー・シャロンに3.5ha、レトワールに3haを所有しており、その全面積で、実質ビオロジックの厳格なリュット・レゾネ栽培を実践しています(2014に「テラ・ヴィティス」の認証取得)。
NVドメーヌ・ボー・ジェネラシオンヌフ クレマン・ド・ジュラ ブリュット¥4.500-
シャルドネ100%のブラン・ド・ブラン。5ha。泥土石灰質土壌。平均樹齢35年。ステンレスタンクで醸造。12ヶ月間以上ビン熟成。ドザージュは5g/l。

Ludovic Latreyte リュドヴィク・ラトレイト
かつて両親が経営していたフレンチビストロでアルバイトをしたことが、リュドヴィク・ラトレイト(写真上・左下)の原体験になりました。
「料理からワインのサービスまで、全部やらせてもらいました。特に嬉しかったのは、料理に合わせて僕がお勧めしたワインを美味しい!と言ってもらった時で、当時のお客さん達の笑顔は今でも僕の人生の宝物になっています。家でも両親と、料理とワインの相性の話ばかりしていました。やがて、ワインに関わる仕事がしたいと思うようになりました」。
醸造学校を卒業した彼は、コート・ドールやシャブリの複数の生産者で修行した後、名門の樽メーカー「カヴァン」に就職しました。
「修行先でワイン造りに携わるうちに、樽とは一体何なのだろう?つまるところワインにどういう影響があるのだろう?という強い関心を持つようになりました。素材の選定から製造、そして販売先の生産者における使用効果の測定まで一貫して洞察することで、大いに理解を深めることができました。同じアペラシオンで同じ仕様の樽を使用しても、生産者によって出来上がるワインの味わいがまったく異なることは、ワインの世界の大きな醍醐味と言えるでしょう」。
’22リュドヴィク・ラトレイト デュ・キ・ピック ペット・ナット¥4.620-
トネール村のリウ・ディ「レ・ヴォー・ド・ローモンヌ」産のピノ・ノワール100%。1ha。粘土石灰質土壌。樹齢約25年。収量は50hl/ha。直接圧搾法によってロゼ色を抽出した後、ステンレスタンクで発酵開始後2ヶ月間の瓶内発酵熟成。SO2は不使用。
キュヴェ名の「ドゥ・キ・ピック」は、彼が小さい頃に炭酸飲料を「boisson qui pique(刺激する飲み物)」と呼んでいたことを思い出し、「大人の炭酸飲料というようなノリで名付けました」。

Domaine Vendange ドメーヌ・ヴァンダンジュ
 ぶどう栽培の申し子のような名前のヴァンダンジュ(収穫)家は、サヴォワに4世代続く名門の苗木屋で、フランス全土の錚々たる生産者達を顧客に抱えています。
 2015年、4代目のバンジャマンが家業を継承したのを機に、自家ドメーヌを設立。
 「苗木屋ですので(笑)、ぶどう栽培については熟知しています。「ルイ・ロデレール」グループで醸造の修行を積んだ経験を活かし、また、エノローグ(国家資格の醸造技師)である家内とも意気投合して、私たち自身が本当に飲みたいとサヴォワワインを造りたいと思いました」。
 真南向き斜面区画を厳選した計10haの畑では、実質ビオロジックの厳格なリュット・レゾネ栽培を実践。2018年から段階的に、HVE(Haute Valeur Environnementale。高い環境価値)のレベルをランクアップしています。 
 「サヴォワのテロワールの特徴であるさわやかな酸やミネラルの塩味はもちろん、たっぷりとしたコクのあるワイン造りを目指しています」というそのワインは、ファーストヴィンテージから多くのシェフやソムリエを魅了し、美食の地サヴォワやパリの50軒以上のレストランで、美しい星々の下、美味しいお料理とともに楽しまれています。
NVドメーヌ・ヴァンダンジュ クレマン・ド・サヴォワ¥4.400-
AOC Crémant de Savoie。シャンパーニュ方式によるスパークリングワインです。ジャケール45%、アルテス30%、シャルドネ25%のブレンド。0.6ha。粘土石灰質・泥土質土壌。平均樹齢25年。ステンレスタンクで醸造(マロラクティック発酵は行いません)。2年間以上ビン熟成。MCR(濃縮果汁)によるドザージュは6g/l。

Domaine Vendange ドメーヌ・ヴァンダンジュ
 ぶどう栽培の申し子のような名前のヴァンダンジュ(収穫)家は、サヴォワに4世代続く名門の苗木屋で、フランス全土の錚々たる生産者達を顧客に抱えています。
 2015年、4代目のバンジャマンが家業を継承したのを機に、自家ドメーヌを設立。
「苗木屋ですので(笑)、ぶどう栽培については熟知しています。「ルイ・ロデレール」グループで醸造の修行を積んだ経験を活かし、また、エノローグ(国家資格の醸造技師)である家内とも意気投合して、私たち自身が本当に飲みたいと思うサヴォワワインを造りたいと思いました」。
 真南向き斜面区画を厳選した計10haの畑では、実質ビオロジックの厳格なリュット・レゾネ栽培を実践。2018年から段階的に、HVE(Haute Valeur Environnementale。高い環境価値)のレベルをランクアップしています。
’20ドメーヌ・ヴァンダンジュ アルテス マダム・ド・M... ¥4.100-
AOC Rousette de Savoie。アルテス100%。2ha。粘土質・泥土質土壌。平均樹齢20年。90%をステンレスタンクで、10%を228リットルの樽で発酵後、12ヶ月間シュール・リー熟成。
作品名「マダム・ド・M…」の最後のMは、奥さんのディアンヌさんの出身地である南仏のミュルル(Murles)村の頭文字で、エノローグである奥さんのオリジンを表したものです。

Poiron Dabin ポワロン・ダバン
 ナント市から南東に15km(ナントしナントウ・・(´Д`)さむ~)、シャトー・テボー村に1858年に創業したミュスカデの名門ドメーヌで、1987年より、ジャン・ミッシェル(写真左、醸造担当)とローラン(写真右、栽培担当)のポワロン兄弟が運営しています。早1995年から厳格なリュット・レゾネ栽培に取り組み、2015年にはフランス農水省が規定する「HVE(Haute Valeur Environnementale=高い環境価値)」の最高段階であるレベル3の認証を取得しています。
 ご紹介する「Clé du Sol」は、「Clé de Sol」(ト音記号)と「le Sol」(土壌)をかけ合わせたもので、シャトー・テボー村の秀逸リウ・ディ「シャントグロール」産のミュスカデを100%使用した、このドメーヌの看板作品です。(リウ・ディ名の「シャント」=「歌う」なので、ぶどう樹がト音記号だったら面白いな!と思ってラベルにデザインしたそうです)。
 「この畑は、花崗岩より酸が、シスト(片岩)よりミネラルが生まれる、ミュスカデのお手本のようなテロワールです。平均樹齢45年のヴィエイユ・ヴィーニュなのでぶどうが凝縮しており、黄色い果実やハチミツのような、たっぷりとしたコクをお楽しみいただけます」(ジャン・ミッシェル・ポワロン)。
NVワロン・ダバン ベルリグー ¥3.850-
Vin Mousseux de Qualité。ベルリグー100%。(15世紀にナント一帯を治めていたブルターニュ公がブルゴーニュ公から献上されたピノ・ノワールの貴亜種で、中世にはこの地に広く普及していました。濃密な果実味とスパイシーな風味、豊かなタンニンを特徴とする黒ぶどうで、近年この生産者達が中心になって復興を目指しています)。シャンパーニュ方式によるスパークリング「白」ワインです。(最新2003年度改訂版のAOCクレマン・ド・ロワールの定義にこの品種が含まれていないためVMDQとなります)。シャトー・テボー村に6ha。花崗岩質・シスト(片岩)質土壌。平均樹齢15年。収穫量は45hl/ha。地下に埋めてあるガラス製タンクで発酵後、4ヵ月間シュール・リー熟成。18ヵ月間ビン熟成。ドザージュ10g/lのExtra Dry。