インポーターの試飲会が無いので、やみくもにデーターのみの注文では、何ともいたしかねないので、新人の女性の担当者の主観を聞きました。一緒に数種持参のを飲んでみて、これは良い!!と思ったので選びました。ぜひお試し下さい。
NVブランケット・ド・リムー テット・ドキュヴェ¥2.750-
(辛口)ドメーヌ・ドー AOP Blanquette de Limoux。シャンパーニュ方式によるスパークリングワインです。ピレネー山麓の標高420メートルの畑からのモーザック90%、シャルドネ5%、シュナン5%のブレンド。石の多い粘土石灰質土壌。平均樹齢25年。24ヶ月間ビン熟成。MCR(濃縮ぶどう果汁)によるドザージュは7g/l。
「ピレネー山脈の麓にあるこの地の標高は420m。大西洋からの冷風「セルス」も吹き入れる、南仏で最も冷涼なぶどう産地です。土壌は大小の石が転がる粘土石灰質土壌で、ブルゴーニュに類似しています。醸造も基本的にブルゴーニュ流ですが、南仏の陽光を受け、こちらのぶどうの方が糖度が高くなりますので、マロラクティック発酵を50%でストップしたり、樽醸造の比率や熟成期間を抑制するなどのアレンジを施しています」
’20 トゥ・ニュ・エ・トゥ・ロゼ ¥3.400-
(辛口)ドメーヌ・ラ・リュンヌ AOP Corbières。セニエ法によるロゼワインです。カリニャン(樹齢約70年のVV)50%、サンソー(樹齢約50年のVV)30%、グルナッシュ(樹齢約10年)20%のブレンド。近隣3村に合計4ha。粘土石灰質土壌。収量は25~35hl。コンクリート製タンクで醸造。SO2は一切不使用。作品名の「トゥ・ニュ・エ・トゥ・ロゼ」は「まったくもって裸、まったくもってロゼ」という意味で、生産者が大好きな歌手「カルロス」の「Tout
nu et tout bronzé」(みんな裸、みんな日焼け)というゴキゲンな歌(https://www.youtube.com/watch?v=ynDmiMoAUzQ)をもじったものであると同時に、SO2を一切使用していない(生のままの)ワインを、裸に例えたものです。
「もともとは地球環境のために自分たちができることをしたいと考えてビオロジック栽培を開始したのですが、そのうち土壌がふかふかになり、ぶどう樹の葉の色が鮮やかになり、弾けるようにピチピチとしたぶどうが実るようになりました。やがて、(ビオロジック栽培で認められている)銅を畑に撒くことに疑問を抱くようになり、代わりにハーブやティザンヌ(調剤)といったビオディナミの手法を採用するようになりました。実は私たちの畑も、野生のラベンダーやローズマリー、タイムなどの群生に囲まれているんです!」
「大自然に即した栽培方法を確立したことで、タンクから試飲するワインが、まるで生きているようにジューシーな口当たりになりました。そこで、なんとしてもこの美味しさをそのままボトルに閉じ込めたいと思い、SO2の使用をやめることにしました」。
「SO2を使用しない醸造は酸化やバクテリア汚染のリスクと常に背中合わせで、高度な衛生管理や醸造技術が求められます。例えば私たちは、収穫時に腐敗果を完全にシャットアウトするために、2ステップの段階を踏んで選果を徹底しています。「VmN」の理念や技術指針は非常に完成されたもので、私たちの指針ともなっています」。
’19 ピノ・ノワール ル・ベイ¥2.530-
(フルボディ)ドメーヌ・グラン・シュマン ヴァレ・デュ・ローヌ最西端の新アペラシオン IGP Cévennes。エグルモン村の入魂の単一リウ・ディ「ル・ベイ」産のピノ・ノワール100%。粘土石灰質土壌。平均樹齢約20年。ステンレスタンクで醸造。 「「デュシェ・デュゼ」は、2013年にAOPに認定されたヴァレ・デュ・ローヌ最西端の新アペラシオンです。セヴェンヌ山麓で標高が高いため冷涼で、多彩なミクロ・クリマを有します。理想的な粘土石灰質土壌で、植樹品種はシラーが中心です。このような恵まれた条件の下、ブルゴーニュに匹敵するようなエレガントなワイン造りを目指しています」。
品種や価格帯の違いこそあれ、その味わいの繊細さ、上質な滋味は、まさしくブルゴーニュのエスプリに彩られています。また、IGPワインでさえもリウ・ディごとに作品化するなど、ブルゴーニュの核心のひとつであるミクロ・クリマの具現化に対しても、極めて高い意識をもって取り組んでいます。
’20 レ・プティ・デュック ペイ・ドック¥2.200-
(フルボディ)シャトー・ブカリュ IGP Pays d’Oc。シラー50%、グルナッシュ50%のブレンド。3ha。粘土石灰質・砂質土壌。樹齢約25年。収量は20hl/ha。セメント製タンクで発酵後、8ヶ月間熟成。収穫からビン詰めに至るまで、SO2は不使用。「レ・プティ・デュック」は、ドメーヌや畑の周りの木に毎年たくさんの巣を作るコノハズク(フクロウ)です。
「最初からヴァン・ナチュールを造ろうと決めていました。ただナチュールは玉石混合で、私たちには「??」と感じるものもたくさんあります。清麗で美味しいナチュールを造るための理念や定義について模索していたところに「VmN」との出会いがあり、心から納得してナチュールを造りはじめることができました」。
醸造は清潔を極めた設備環境の中、SO2を一切使用せずに行われています。
彼女の作品「フクロウたち」を口に含むと、みずみずしくきれいな果実味がすうっと、じんわりと、体と心に染み込んできます。自然に笑みがこぼれてしまう美味しさです。
’18 ジュラシカール¥4.500-
(辛口)ドメーヌ・ボー・ジェネラシオン・ヌフ AOP Côtes de Jura。シャルドネ100%。1ha。泥土石灰質土壌。平均樹齢35年のVV。ステンレスタンクでアルコール発酵後、「サヴァニャン・ラン」の酸化熟成に使用した228Lの樽でマロクティック発酵&18ヶ月間熟成。樽から来る極めて仄かな酸化熟成のニュアンスは、ナッツやバター、各種スパイスの香味として感じられ、食欲を大いにそそります。余韻も深く長く、これぞジュラワインという傑作です。ファーストヴィンテージの2018の生産本数は5700本で、メインラベルにシリアルナンバーが入っています。尚、ラベルの絵は、リヨン在住のストリート・アーティスト「ラスコ」が、この作品のために描いたものです。(https://www.hominides.com/html/lieux/lasco-street-art-prehistorique-1444.php)
「パリで自然派ジュラワインのブームが起こったことをきっかけに、近年、ナチュール系のワイン造りに転換する生産者が増えてきました。しかしその結果、どのジュラワインを飲んでも同じような味がするという声をあちこちで聞くようになりました。僕は、父祖たちからの教えである「テロワールの個性をくっきりとワインに表現する」ことを守り抜き、子孫に伝えていきたいと思います」(以上、バスティアン・ボー)
’18 オリジン シャルドネ¥3.960-
(辛口)Les 5wy (Yohann Widmer)レ・サンク・ヴィ(ヨアン・ヴィドメール) AOP Arbois。アルボワ村およびヴィレット・レ・アルボワ村産のシャルドネ100%。1ha。粘土質・泥土質・砂質土壌。平均樹齢30年。収量は50hl/ha。ステンレスタンクで一次・二次発酵後、228リットルと300リットルの樽で12ヶ月間熟成。作品名の「オリジン」は「オリジン、起源」の意味で、このシャルドネの畑こそが2003年に自家栽培を開始した畑であることを表しています。ラベルの絵は、パリでグラフィックデザイナーをしているヨアンの従弟が、ヨアンのイメージを基に描いてくれたものです。
「人生という旅路の方向を変える、予期せぬ出会いはあるものです」と笑うヨアン・ヴィドメールは、医学生2年目の夏休みにたまたま地元の協同組合でアルバイトをしたことでワイン造りと出会い、「私が本当になりたいのは、医者ではなくヴィニュロンである(!!)」という開眼を果たして新しい道を歩み始めました。
「2003年に自分で栽培を始めた時から、原則として化学肥料や農薬は一切使用せずにぶどうを育ててきました。私にとってそれは「誰かを好きになること」と同じくらい当たり前のことであり、そのことに第三者からの認証は必要なさそうな点も同じではないかと思います。醸造は、一に清潔、二に清潔、三に清潔をモットーとして、基本に忠実に行っています。SO2の使用は必要最小限に留めています」。
「5が私のラッキーナンバーです(笑)。愛する家族も5人。栽培しているぶどうたちも5品種。そして、ワインは5感全部で楽しめるものです。それで、5に私のイニシャルを加えてドメーヌ名としました」。
’18 カシオペ ピノ・ノワール¥4.300-
(フルボディ)Les 5wy (Yohann Widmer)レ・サンク・ヴィ(ヨアン・ヴィドメール) AOP Arbois。アルボワ村産のピノ・ノワール100%。0.3ha。粘土質・泥土質土壌。平均樹齢30年。収量は40hl/ha。ステンレスタンクで一次・二次発酵後、228リットルと300リットルの小樽で8ヶ月間熟成。作品名の「カシオペ」は「カシオペア座」の意味で、「Widmer」の頭文字Wをカシオペア座に見立てたものです。ラベルの絵は、パリでグラフィックデザイナーをしているヨアンの従弟が、ヨアンのイメージを基に描いてくれたものです。
NV キュヴェ・キラク¥3.850-
(辛口)テール・デトワール(クリストフ・ミットナット) Crémant d'Alsace Extra Brut。自家醸造のクレマンです。地元ユナウィールとリボーヴィレの畑より、ピノ・オーセロワ50%、ピノ・ブラン25%、リースリング15%、シャルドネ10%のブレンド。粘土石灰質土壌。平均樹齢25年。収穫量は約60hl/ha。ステンレスタンクで醸造。シャンパーニュ方式。常に単一のヴィンテージで造られ、2年間以上ビン熟成。ドザージュは約5g/l。白桃、りんご、洋ナシを思わせる香り。きめ細かい泡が口の中ではじけます。すっきりした辛口でありながら、完熟された葡萄のほのかな甘みとまろやかさを堪能できます。★由佳さんオススメお料理:
食前酒、食後酒として。赤い果実のサラダ(苺、フランボワーズ)。シャーベットなどに注いで素敵なデザートに。<バックラベルのコメント>「キュヴェ名のKIRAKUには、私たちの2つの願いを込めました。1つは、ワインを難しく考え過ぎずに、“気楽”に楽しんで頂きたいという願い。もう1つは“喜楽”-お祝い事や記念日に、大切な方々と喜びを分かち合いながら、皆様で楽しんで頂きたいという願いです。世界が喜びと楽しさに満ちあふれたものになりますように。由佳&クリスフトフ・ミットナット」。
赤坂のフランス料理店でスー・シェフを務めていた由佳さんがクリストフと結婚。以降、マダムとしてドメーヌを切り盛りしながら、アルザスと日本の懸け橋として活躍しています。
「ビオディナミにしてから、鹿やイノシシが畑に入ってくるようになりました。それと、畑に野生のチューリップが咲いたり、野いちごが実るようになったんですよ」。
「アルザスはぶどう品種のバラエティが豊かで、和食はもちろん、多種多様なお料理に合わせることができます。そのマリアージュの楽しさ、そして美味しさを、ひとりでも多くの方に知っていただければと思います」(由佳・ミットナット)。
’20 ミュスカデ セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー¥2.200-
(辛口)ドメーヌ・デュ・ムーラン・カミュ ムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ)100%。ヴァレット村とサン・ジュリアン・ド・コンセール村に合計30ha。シスト(片岩)、片麻岩質土壌。平均樹齢30年。ステンレスタンクで醸造後、地下に埋めてあるガラス製タンクで9ヵ月間シュール・リー熟成。
「このAOCは、花崗岩質とガブロ(斑れい岩)質の土壌が多く、それらがムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ)の酸を引き立たせます。しかし私の畑の土壌は、90%がシスト(片岩)と片麻岩質で構成されており、一般的なミュスカデS&Mと比べて酸はまろやかで、むしろミネラルの風味が際立ち、豊かなコクのある酒質になります」(フランソワ・ブランジェ)。
’20 ソーミュール・シャンピニ イヴ・ランベール¥3.400-
(フルボディ)アルノー・ランベール カベルネ・フラン100%。サン・シル・アン・ブール村の4haの畑より。粘土石灰質土壌。平均樹齢45年。ステンレスタンクで発酵後、6~7ヶ月間熟成。創業者でもある父イヴ・ランベールの名を冠した、このドメーヌの看板作品です。
「ドメーヌ・サン・ジュスト」は、1996年、サン・ジュスト・シュル・ディーヴ村にイヴ・ランベールによって設立されました。2005年、修行を終えた息子アルノーが参画。そして2009年、「ソーミュール最古のぶどう畑」と言われる、「シャトー・ド・ブレゼ」が所有する22ヘクタールの畑の権利を取得。同年アルノーが正式にドメーヌを継承し、「ドメーヌ・アルノー・ランベール」が誕生しました。
(その歴史を11世紀まで遡ることができる「シャトー・ド・ブレゼ」は、歴代の王侯の所有となった後、現在はルイ14世の財務総監であったコルベールの子孫の所有となっています。そのワインは16世紀の文献にも登場し、王侯たちはシャトー・ディケムと交換していたという記録が残っています)。
同2009年、アルノーは、「ドメーヌ・サン・ジュスト」および「シャトー・ド・ブレゼ」の合計37ヘクタールにおよぶ全栽培面積を完全ビオロジック栽培に切り替え、2018年にはビオディナミに転換しています。
「ピュアであること」を絶対的なフィロソフィーとして掲げる彼のワインの完成度は驚くべきもので、ソーミュールの地に、新たなる歴史を刻む造り手が現れたのだということを実感させてくれるものです。
’20 ブルゴーニュ アリゴテ
¥2.850-
(辛口)ヴァンサン・ヴァンジエ プレイー村に10ha。キンメリッジアン土壌。平均樹齢20年。ステンレスタンクで発酵後、10ヶ月間シュール・リー熟成。花束のような芳香と、柑橘系の爽快な味わいをお楽しみいただけます。2020年ヴィンテージは、2021年度「ジルベール&ガイヤール国際コンクール」金賞受賞。
’15 ブルゴーニュ パストゥグラン ¥2.200-
(ミディアムボディ)ヴァンサン・プリュニエ ヴォルネイ村内とオークセイ・デュレス村内の計1.45haの区画より。ピノ・ノワール40%、ガメイ60%。平均樹齢60年のVV。50%は最後までステンレスタンクで醸造し、50%は樽でマロラクティック発酵&18ヶ月間熟成。「私自身、ミネラリーなワインが大好きなので、何よりも畑を耕して、土中のミネラルをできるだけ多くぶどうに取り込むことに集中しています。一旦ぶどうを収穫したら、それ以降の醸造の過程で、ミネラルが失われることはあっても、増えることはありません。ですので醸造では、ワインをできるだけ「いじらない」ことを心がけています」(ヴァンサン・プリュニエ)。
’17 グリューナー・ヴェルトリーナー アウスレーゼ375ml ¥4.650-
(甘口)(オーストリア)ハギャル・マティアス グリューナー・ヴェルトリーナー100%の貴腐ワインです。片麻岩・シスト土壌。樹齢30~50年のVV。ステンレスタンクで発酵後、2年間シュール・リー熟成。残糖は40.7g/l。厳しい審査を勝ち抜いて「オーストリアワイン大使」に認定されたプロフェッショナル カンプタール北部のモランヅ村にて、記録が残っているだけでも250年程前からぶどう栽培を続けているというハギャル家。1970年代から自社ビン詰めを開始して好評を得てきましたが、2006年にワイナリーを継承した6代目マティアスがビオディナミを導入したことで、さらに遥かなる高みに到達することになりました。
’19 ヴェルシュリースリング レヒニッツ¥3.100-
(辛口)(オーストリア)ストラーカ 地元レヒニッツ村産のヴェルシュリースリング100%。3ha。シスト質・鉄分を多く含む粘土砂質土壌。樹齢15~30年。ステンレスタンクで醸造。
2008年、大手ワイナリーで醸造を担当していた3代目トマス・ストラーカが継承し、現代的なワイナリーに進化させる決意をしたことで、ドラマがはじまりました。
彼はまず、この地特有のミクロクリマを背景とする微細なテロワールを見極めながら、優れた畑を選好して買い増しました(1.5→7ha)。次に土壌改良に着手し、2013年からはすべての畑を完全オーガニック栽培に切り替えました。並行して醸造設備の刷新も完了。ここに、超新星ワイナリー「ストラーカ」が誕生しました。
’20 アルバリーニョ
¥2.550-
(辛口)(スペイン)ガジェーゴス・デ・ジュビア・イ・カルマ DOリアス・バイシャス。サブゾーンは「リベイラ・デ・ウジャ」。アルバリーニョ100%。花崗岩質・砂質土壌。平均樹齢30年。ステンレスタンクで発酵後、6ヶ月間熟成。2019年ヴィンテージは、2020年度「Catavinum World Wine & Spirits Competition (CWWSC)」金賞受賞。
「ガジェーゴス・デ・ジュビア・イ・カルマ」(20世紀を代表するスペインの詩人ミゲル・フェルナンデスの詩からの引用で、「雨と静穏のガリシア人たち」という意味)は、ガリシア地方のワインと食材の専門商社「マルネラ60」(2020年1月に「デルカーボ・セレクション」より改称。在バルセロナ)が、ガリシア地方の各ワイナリーと共同で開発したブランドです。
「アルバリーニョ」を手掛けるのは、スペイン北西部、ガリシア地方のベドラ村に所在するワイナリー「アデーガ・バルデス」社(www.adegavaldes.com)。レマ・マヌエル・バルデスによって2001年に設立されたこのワイナリーは、ガリシア有数のエノロゴ(醸造技師)であるホルヘ・エルベージャ(写真上)を醸造コンサルタントに起用。極めて高いレベルのワイン造りを実践し、国内外のワインコンクールで多数の賞を受賞しています。