「すべては自然が創るもの」ブルガリア北西部のテロワールを写し取る、柔らかくピュアなワイン
経験豊かな二人の醸造家が惚れ込んだ土地
ボロヴィッツァは、故オグニャン・ツヴェタノフ氏とアドリアナ・スレブリノヴァ氏という二人の経験豊かな醸造家により、2005年に設立されました。
ワイナリー設立当初は、オグニャンひとりでブドウを栽培していました。
ブルガリア北西部の素晴らしいポテンシャルを見せようと、アドリアナを呼び寄せますが、ワインの世界で25年以上のキャリアを持つ彼女は、最初はこの地で働くことを断りました。
しかし、地元のオーク材の樽で熟成させたワインのサンプルを試飲したとき、その想いは一変しました。
「最初は罠かと思いました。北イタリアやフランス、スペイン等のワインだと思ったのです」と振り返ります。
アドリアナはその後、ブドウ畑とブドウを見て、その類まれなるテロワールに感激し村に留まることを決めたのです。
2016年にオグニャンが亡くなった後も、ボロヴィッツァの理念と使命に忠実に従い、彼等らしいワインを造り続けています。
赤い岩石がもたらす個性的なテロワール
しばしばブルガリア国外のワイン研究者を驚かせる、ユニークで、ワイン造りにとってはまさに宝石のようなテロワールであることを十分に理解しています。
地形は丘陵地帯で、近くには巨大な奇岩が数多く見られるベログラトチク村があります。この地域は大昔、海の底だったと言われており、その時代に海底に蓄積された砂が圧縮されて岩になり、酸化鉄によって赤く染まりました。その後海底が少しずつ上昇し、岩が浸食を繰り返した結果、不思議な形に削り取られた岩山が連なる、神秘的なベログラトチク岩が生まれたのです。
ベログラトチク周辺の土壌は岩そのものを思わせる、赤くて砂の多い小石で、優れたブドウ畑を作るには理想的な土壌となっています。気候も同様にブドウ栽培に適しており、日中は暖かくブドウがよく熟し、夕方にはドナウ川もしくはバルカン山脈から穏やかな涼しい風が吹きます。夜は気温が下がるため、ブドウの樹はゆっくりと休息することができ、この気温差が、醸造家が重視するバランスを生み出しているのです。
’22リミテッド・シリーズ ブラン・ド・ノワール¥3.630-
(辛口)ブルガリア北西部、セルビアとの国境近くで造られるピノ・ノワール100%の白ワイン。和梨やハーブのアロマに、リンゴタルトを連想させるまろやかな味わいが魅力的。ボロヴィッツァ
ブルガリア. ドナウ・プレーン P.G.I.ドナウ・プレーン ピノ・ノワール 100% ステンレスタンク発酵 オーク樽熟成 11.5% ビオロジック
フランシスコ・カラウ氏は、先代のキコ・カラウ氏の子息で1997年に10代目のオーナーに就任しました。世界各地のワイナリーを視察した後に、グラヴィティー・システムを採用するために丘の上にワイナリー再築しました。
また同氏はセロ・チャペウの土着酵母に注目して、最小限の介入で醸造する技術に専念します。畑からウルグアイで最高のブドウを得るために、畑から数々の革新的なプロジェクトを展開しました。
現在は若い醸造家と共にプロジェクトを率いており、彼らのサポートやアドバイスを行っています。
富山県黒部市の東部のまち、生地(いくじ)。
50メートルほどで富山湾を臨み、黒部川の最下流に位置するこのまちで、明治15年より皇国晴酒造がはじまりました。北アルプスの雪解け水が地下から湧き出た水は、「清水(しょうず)」と呼ばれ、日本名水百選に選定されています。
蔵の敷地内には生地地区の清水の1つである「岩瀬家の清水」があり、創業以来、この名水を仕込水として、酒造りを続けています。
皇国晴酒造の造る銘酒「幻の瀧」も、この名水無くしては生まれませんでした。
「毎日気軽にのんでいただける美味しいお酒」をお届けしたいと、皇国晴酒造が大切にしている酒造りのこころを持ち続け、昔ながらの酒造りを大切にしながらも、研究熱心な現当主のもと、新しいことにも積極的に取り組んでいます。
この蔵の転機は現社長の松本宗己氏の就任。ソフトウェア開発会社の経営をしていた現社長の松本宗己氏が酒にこだわり始めたのはワインがきっかけ。
それまでは実のところ、今ほどお酒は飲まなかったとか。
関東地方の某レストランで熱心にワインの紹介をするソムリエのサービスをきっかけに食とワインの面白さ、豊かさにはまり、そこにあるワイン、それをつくるテロワールを知るほどに、故郷土佐酒造のつくる日本酒、日本酒をつくる嶺北地区そのものを思い起こすことになりました。
食文化を形成する酒に携わるという決意を固めた松本社長はそこから実家の酒蔵の中で先々代、先代の時代から続く地元市場向けの酒造りから、米、醸造方法などひとつひとつにこだわりをもった、外の世界に向けた酒造りへと方向転換をしていきました。
その後、2016年にInternational Wine Challengeでトロフィーを獲得することになり、以来「桂月」ブランドは土佐から世界に羽ばたくブランドへと変貌を成し遂げたのでした。
現在週の半分を市場のある東京と海外、そして一番大切な酒造り現場の高知、と多拠点を飛び回る社長は飲み手と作り手をつなぐ大きな役割を担われています。
「AMEGAERI」その名前とラベル
「AMEGAERI」という名称は、土佐酒造の所在地から西へ山道を10kmほど山間に入ったところにある、吉野川の支流のひとつである瀬戸川の上流部にある「アメガエリの滝」から命名しました。
この滝は川全体が断層により落差30mの二段式の滝となっています。清流に住む魚、アメゴ(アマゴのこと)ですらその落差のため上り切れず引き返すというところからついた名前だそうです。
高知県内にはこのアメガエリの滝を含め、自然のままの地形、植物や動物、昆虫などが自然環境の中多くみられます。そのあるがままの自然溢れる土地からできた酒であることをこの名称とこのラベルで表しました。