ロバートパーカー氏のお師匠さんが選んだワインです。

時間を買うぜいたくな飲み物
10年間の樽熟成の後、何も手を加えずに瓶詰めする。カラメルを加えて強さを出すワイナリーは多いが、それは決してしない。酒精強化ワインは、人工的なワインのように思われがちだが、実は違う。決め手になるのはやはりブドウの力なのだ。ブアル種の持つ深いコクをピュアに表現している。

カンテイロと呼ばれる伝統的な手法で、ゆっくりとオーク樽で熟成する。熟成したワインは、清澄、ろ過され、瓶詰めされる。濃厚なダークチョコレート、蜂蜜、レーズンなど複雑で力強い香りに、ノックアウトされる。そのままデザートに飲むのが最高のぜいたくだが、肉料理のソースに使うとまた別の表情を見せる。太陽の力に育まれたブドウのパワーが芳醇なソースを生むのだ。

マディラのもう一つの美点は、開けてから数カ月間は楽しめること。酸化熟成したスタイルなので、急におとろえることがなく、おいしくいただける。

せっかく時間を買った飲み物なのだ。飲む時も時間をかけるのも、ワインに敬意を払う飲み方かもしれない。


ジュスティノス・マデイラ・ボアル・テン・イヤーズ・オールド ヴィノス・ジュスティノ・エンリケ
¥5.940-


太陽の熱で 10 年熟成させた甘口マデイラ
ジュスティノのボアルは、ヴェルヴェットのようにとろける舌触りと、フル・ボ ディの円やかな果実味が特徴の甘口マデイラで、マデイラ島の暖かい地 域で栽培されるボアルという白葡萄を 100%使用して作られます。 太陽熱を利用して熟成させる伝統的な醸造手法を守り、瓶詰め前にオークの樽で少なくとも 10 年間樽熟 成させています。マデイラ島の土壌は火山岩質で酸度が高いため、この地で育つ葡萄も酸度が高く、果実 本来の風味を失うことなく、長期の酸化熟成に耐えることができます。 デザート・ワインとして秀逸であるのはもちろん、調理用に使用すれば、他のマデイラ酒には真似できない 濃厚な味わいのマデイラ・ソースが出来ます。

■テクニカル情報■ 産地:ポルトガル、マデイラ島 品種:ボアル 100% アルコール度数:19% 味わい:中甘口 醸造:葡萄を破砕し発酵させ、まだ半分程度の糖分が残るうちに酒精強化のためのグレープ・スピリッツを 加えて発酵を止め、カンテイロと呼ばれる太陽熱を利用した天然の過熱熟成法で、30℃に近い温度の倉 庫で 10 年間という長い年月をかけて樽熟成させます。

パーカーポイント 86 点 eRobertParker.com #202 2012 年 8 月 ノン・ヴィンテージのボアル・テン・イヤーズ・オールドは、バルサムのニュアンスが仄かに感じられる豊かな ブーケが印象的。味わいはキメ細やかなタンニンが感じられるミディアムボディで、この上なくピュアな果実 の味わいが実に魅力的。 ★ワインスペクテーター88 点 WineSpectator.com 2002 年Web掲載 キャラメルと燻した木の香りを思わせる食欲をそそる美味しいボアル。魅惑的なたき火の香りがキャラメル、 シナモン、胡桃の風味を引き立てる。心地よい酸味を湛えたバランスの良い柔らかな味わいに仕上がって いる。若いうちが飲み頃。

ワインスペクテーター88 点 WineSpectator.com 2002 年Web掲載 キャラメルと燻した木の香りを思わせる食欲をそそる美味しいボアル。魅惑的なたき火の香りがキャラメル、 シナモン、胡桃の風味を引き立てる。心地よい酸味を湛えたバランスの良い柔らかな味わいに仕上がって いる。若いうちが飲み頃

しっかりとした酸を持つフルーティで泡持ちの良いエレガントなカバ
カバはシャンパーニュの地位を脅かすスペインのスパークリングワインだ。
使われる品種はチャレッロ、マカベオ、パレリャーダと、シャンパーニュとは異なるが、上手に造られたものは下手なシャンパーニュをしのぐ。カルレス・アンドレウはパーカーも絶賛の生産者。フレッシュで、ミネラル感がある。

カルレス アンドレウ カバ ブリュット ナチュール¥3.300-
カタルーニャ語で「カバ」とは、「洞窟」や「地下蔵」を意味し、かつては実際に熟成の際に洞窟が使用されていたことから、この発泡 酒をカバと呼ぶようになりました。

コンカ デ バルベラは、カバの産地の中でも最も独特なミクロクリマを持つ地域の 1 つです。 「コンカ」とは、カタルーニャ語で窪地や低地を意味し、土壌は第三紀に形成された石灰岩の地質を主と します。カルレス アンドレウのカバ ブリュット ナチュールは、この地域の典型品種であるマカベオとパ レリャーダを使い、最低 18 ヶ月熟成させたフルーティで泡持ちの良いエレガントなカバです。

■テクニカル情報■ 産地:スペイン地中海地方カタルーニャ州コンカ デ バルベラ(D.O.カバ) 残糖量:2.3g/L(補糖:0g) 味わい:ブリュット ナチュール(スペイン語読みは「ブルット ナトゥーレ」) 品種:マカベオ、パレリャーダ アルコール:11.5% 醸造:収穫は全て手摘みで行い、果汁は一部ホー ルバンチ果汁を使用して温度を 15℃に保ちながら 10 日間かけて品種ごとに低温発酵させた後ブレンド し、14℃で瓶内二次発酵を経て最低 18 ヶ月シュールリー熟成。 (サーブの適温:6〜8℃)
■テイスティング ノート■ 酒齢の若いうちから楽しめる味わいですが、力強い個性が感じられます。 外観の印象は比較的若々しく、グリーンがかった麦わら色で、泡立ちが非常に長く続きます。香りはフル ーティで、パイナップルや洋梨などの白い果実を思わせるエレガントで繊細なアロマが香ります。
パーカーポイント 88 点 #200 2012 年 4 月 26 日 ニール マーティン ノン ヴィンテージのカバ ブリ ュット ナチュールは、通常のブリュットよりも魅惑的なアロマを湛えている。2010 ヴィンテージをベースと するカバのブレンド比率はブリュットと同じだが残糖量は 3g/L 程で、魅惑的な酵母の香りに、桃の果皮 や変色した林檎のニュアンスがほんのりと香る。味わいの第一印象はバランスが良く芳醇で、ヴァニラの 風味を帯びたクリーミーな果実味に、フレッシュなパイナップルとグアバのニュアンスが切れ味を添え、し っかりとした酸が感じられる。非常に上質なカバであり、価格帯も良い。若いうちが飲み頃。
ギア ペニン 87 点 2018 年版 色合いは鮮やかな麦わら色。香りの濃厚さは中程度で、ドライハーブ や上質な澱の香りが心地よく香る。フレッシュでしっかりとした良質な酸を湛えたフルーティな味わい。 上代価格 ¥3,000(税別


トップ生産者が生み出す荘厳なクラシックワイン ドメーヌ デュ ペゴー
どんな年でも最高のシャトーヌフ・デュ・パプを造る事で知られる五つ星生産者ドメーヌ・デュ・ペゴー。
「シャトーヌ フ・デュ・パプで最も偉大で荘厳、古典的でしっかりとしたコクがあり、卓越した濃縮感を持つ超大作」と、ロバート・ パーカーJr.が大絶賛し、日本国内外で人気を博するワイン漫画「神の雫」で第 3 の使徒として紹介されたトップ・キ ュヴェのダ・カーポが 4 ヴィンテージ連続でパーカーポイント 100 点を獲得するという驚異の造り手です。
現在は、 ローランス・フェローが女当主を務め、父のポールと共にドメーヌの運営を担っています。

’21ヴァン ド フランス ロゼ ピンク ペゴー¥2.860-
【辛口/ロゼ】 品種:サンソー70% グルナッシュ 20% カリニャン 10% 土壌:ローム質 Alc.:14%前後 醸造:手摘みで厳しく選 別し、圧搾後ステンレスタンクで 24 時間冷却。1 カ月かけて発酵させ、ステンレスタンクで 2 カ月熟成。 ■コメント■ 鮮やかに輝く透明感のある明るいサーモンピンクの色調。白桃と赤スグリの実を思わせるチャーミングなアロマ。グレ ープフルーツのようなフレッシュな果実味が心地よく感じられ、余韻の長い後味が広がります。フレッシュで明るい酸が心地良く生 き生きと感じられるロゼです。アペリティフとして単体でも楽しめ、タラなどの白身魚のクリームソース和えや、クリーミーなソースを 絡めた野菜料理などとも大変良く合います。12℃前後でサーブして下さい。 ★ジェームス・サックリング 92 点:柔らかさと繊細さを併せ持つユニークなスタイルのローヌ産ロゼ。中盤に心地よいクリーミーな質 感が広がる。仄かなクランベリーやフレッシュなハーブの繊細なアロマが香り立つ。しなやかさと温かみを感じる後味で、長い余韻 が続く。今が飲み頃。≪飲み頃:2022 年|2022/3/3 掲載≫

採算度外視の超低収量で作 るルーション最高峰のワイン ドメーヌ ド レードル

彗星のごとく登場したスーパー・ルーション


10年以上にわたり、ほとんどのワインのパーカーポイントが90点を下回ることはない。2013年の『カレマン・ルージュ』は91点、『レードル』は95点をたたき出した。『レードル』は「ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージ」とまで言われた。洗練されて、純粋さが増している。
いずれも、シラーをベースに、グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェードルをブレンドしている。

『カレマン・ブラン』はグルナッシュ・ブランを主体に、ルーサンヌ、グルナッシュ・グリをブレンド。価格を考えれば、スーパーお買い得と言っていい。



’19 コート デュ ルーション ヴィラージュ トータヴェル “カレマン ルージュ“ ¥3.960-
【フルボディ】 このワインはヴィエイユ・ヴィーニュで樹齢の古いブドウを使用しているため、凝縮感のある果実味が特徴です。通常の赤ワインは 14〜15℃ぐらいが適温ですが、もう少し冷やして飲んだ方が美味しく味わえます。
■テクニカル情報■ 産地:ルーション地方北部ヴァングロ村(AOC:コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ・トータヴェル) 品種:シラー50%、グルナッシュ 30%、カリニャン 15%、ムールヴェードル 5% 樹齢:25〜80 年 土壌:粘土・石灰岩質 醸造: 手摘みで収穫。ブドウは破砕せず完全に除梗し、8-10℃で 22 日間マセラシオン。温度調節出来るステンレスタンクで 20〜25℃ に保ちながら天然酵母で自然発酵。マロラクティック発酵後、8 ヶ月ステンレスタンク熟成。瓶詰前にブレンド。
■テイスティング・ノート■ 外観は、ダーク・ブラックのハイライトを湛えた黒色。香りは、リコリスや黒果実、赤果実の女性的でフ ルーティなアロマが香る。味わいはエレガントで凝縮感があり、繊細で丸みのあるタンニンとミネラル感、しっかりとした骨格の良い ボディを備え、余韻の長い後味が広がる。
★相性料理:バターやアメリカン・ソースを使った肉料理、特に牛肉や羊のすね肉を 使った煮込み料理と抜群の相性。アペリティフとして単独でも美味しく飲める。
★パーカーポイント 91 点:主体となるシラー、グルナッシュに少量のカリニャン、ムールヴェードルをブレンドしタンクで熟成させた カレマンは、継続的な成功を収めており、2019 年ヴィンテージは、支配的なブルーベリーやブラックベリーの香りに加えて、仄か なコショウのようなスパイス、甘草、ガリーグの香りが感じられる。フルボディで、熟した円やかな味わいだが、柔らか過ぎることはな い。細やかなタンニンと砕石を思わせるミネラル感がワイン全体に焦点の定まった味わいと長い余韻を生み出している。 ≪飲み頃:2020〜2027 年|2020/7/10 掲載≫
’21 コート デュ ルーション “カレマン ブラン”¥3.960-
【辛口】カレマン・ブランは、柑橘系果実のアロマを湛えた、厚みのある味わいが特徴の白ワインです。
■テクニカル情報■ 産地:ルーション地方北部ヴァングロ村(AOC:コート・デュ・ルーション) 樹齢:15〜75 年 品種:グルナッシュ・ブラン 50%、ルーサンヌ 30%、グルナッシュ・グリ 20% アルコール:14.5% 栽培:有機肥料を使用し、区画ごとに耕作し手摘みで収穫。 醸造:ワインの 50%は 2 年物の樽、50%は温度調節出来るステン レスタンクで区画・品種ごとに別個に醸造。ブドウは除梗し、8-10℃でマセラシオンさせた後、18〜21℃ぐらいの温度に保ちなが ら天然酵母で自然発酵。バトナージュを行いながら 8 か月澱と共に熟成させた後、瓶詰前にブレンド。
■テイスティング・ノート■ 外観は、淡く青みを帯びたゴールデンイエローを湛え、レモンを思わせる柑橘系果実のアロマが香る。 空気に触れるにつれて、次第に桃のような香りが出てくる。フレッシュで芳醇な果実味を湛えた厚みのある味わいで、余韻の長い 後味が広がる。
★相性料理:アペリティフというよりは、食事と共に楽しむワイン。魚、鶏、チーズ、両面を炙ったホタテにトリュフを のせた一皿と最高の相性。
2019VT★パーカーポイント 89-91 点
:(瓶詰直前のバレルサンプルを試飲。)2019 年のカレマン・ブランは、グルナッシュ・ブラン、 ルーサンヌ、グルナッシュ・グリのブレンドワインとしては、盤石でブレのない模範例の 1 つと言える。味わいはミディアムボディ。ワ インの大部分はステンレスタンク発酵だが、一部を樽発酵させているため、蜂蜜のリッチなニュアンスが仄かに感じられる。タンジ ェリンを思わせる肉付きの良い円やかな果実味を持ち、フレッシュなライムのよりシャープな香りが余韻の長い後味を生む。 ≪飲み頃:2020-2022 年|2020/7/10 掲載≫

大好評!魅惑の南仏ワイン シャトー ド マット サブラン
23 種類に類別出来るモザイクのように多様な土壌と気候の違いが 多品種の栽培を可能にし、多様で個性あるワインを生み出しています。土壌・地形は大きく大別 するとシャトーヌフ・デュ・パプの土壌に良く似た「プラトー」という砂利質の堆積段丘と、石灰岩 質土壌と泥炭土が混合する土壌が主で、豊かな潜在力を秘めたテロワールとブドウ栽培に理想 的な多様な気候条件に恵まれています。280 年に渡るブドウ栽培の伝統と豊富な経験にもとづ いた確かな醸造技術をもとに低収量に拘り、偉大な南仏ワインを生み出しています。
’21 シャトー ド マット サブラン ル クロ ルドン¥2.750-
【フルボディ】 ローヌヴァレーを想起させる伝統的な南仏シラー独特の香りと味わいを引き出すため、収量を 40hl/ha に抑えて凝縮感を出しています。 熟成年を経るにつれて複雑味を増してゆく深みのある味わいは、北ローヌのサン ジョセフやクローズ エルミタージュ、エルミタージュ にも比肩する程で、少なくとも 5〜15 年の熟成が効く長期熟成型のワインです。
■テクニカル情報■ 産地:ラングドック ルーション地方/AOP コルビエール 品種:シラー100% 醸造:古樹のシラーはルモンタージュしながら 1 カ月マセラシオンを経て、高温発酵で円やかなタンニンを抽出。若いシラーはフレッシ ュな果実味を保つため、キュヴェゾンは必要最小限に留め、幾度かの試飲を経て最終ブレンド比率を決定。醸造にはセメントタンクを 使用。マロラクティック発酵後、9 ヶ月熟成。相性料理:肉のグリル、クリーミーなブルーチーズやグラタン等 (提供温度:16-18℃)
■コメント■ 重厚でインクのように暗く光沢のある深い色合い。新鮮なトリュフや森の香りを湛えた豊満で薫り高いアロマを持ち、凝縮 感のある砂糖漬けの黒果実のニュアンスが豊かに感じられます。ふくよかなフルボディで、クリーミーな質感とフレッシュ感を兼ね備えた 心地よくバランスのとれた味わい。コクのある味わいをチョコレートとキャラメルのダークな風味を帯びた豊かな果実味が包み込み、繊細 でフレッシュな余韻を生みます。酒齢の若いうちはブラックベリーや苺のアロマが香ります。
★パーカーポイント 89-91 点
:ブルーベリー、ブラックオリーブの豊かなアロマを持つ。透明感のある心地よいミディアムボディの味わいで、生き生 きとした果実味を湛え、後味にスパイスのニュアンスが漂う。≪飲み頃:2022-2027 年|2023/1/6 掲載≫

飲み手の満足度を徹底的に追求した最高のバリューワイン!

「ワイン作りにおける私の哲学は、伝統にこだわり過ぎず、飲み手を満足させることの出来る上質なワインを追及することです。手ごろな価格で美味しく飲める良いワインを常に追求しています。“価格対質”は私が何よりも重要視する点です。私のマーケティング戦略の要は、ワインの飲み手を満足させることにあります。よって常に他社よりもコストパフォーマンスに優れたワインを提供する努力を続けています。」

■2021 ヴィンテージ情報■ イタリアの多くの地域で9月半ばから収穫が始まりましたが、スパークリングワイン用のブドウについ ては 8 月半ばから収穫を開始したところもありました。この年は、霜、雹、ベト病などの影響を受け、10%〜50%収量が減少しま した。しかしながら、良いニュースもありました。生産者の多くは、ここ数年で最も良い品質と評価し、その出来に満足しています。 2021 年は減収となったものの上質なワインが出来ました。
’21 プリミティーヴォ デル サレント ¥2.750-
【フルボディ】 サレントは、イタリア最南端、アドリア海に面したプーリア州にあります。プリミティーヴォという品種は、イタリア移民を通 じて米国に渡り、カリフォルニアを代表するジンファンデルというワインの原料となった品種です。このため、遠く離れた カリフォルニアのジンファンデルに類似した点が多く見られます。
■テクニカル情報■ 産地:イタリア南部プーリア州(IGT サレント) 品種:プリミティーヴォ 100% アルコール:14%
■コメント■ 非常に濃厚で力強い色調としっかりとしたアルコール分を備え、グラスに注いだ途端に香り立つ力強い アロマは、チェリー、ブラックベリー、ラズベリーのスパイシーな果実香がはっきりと感じられます。
■相性料理■ ステーキやポークソテー、猪肉、ジビエ、チーズと抜群の相性です。フォッシ

最先端の技術がもたらすハイクラスのエレガンス
イスラエル北部ゴラン高原の小さな街カツリンに 1983 年に誕生したゴラン・ハイツ・ワイナリー。最先端を行く栽 培技術と伝統的な醸造手法を組み合わせることで高品質なワインを次々と生み出し、数々の賞を受賞するな ど国際的に非常に高い評価を受けている注目のワイナリーです。
ガリラヤは、イスラエル最北端にある最高のワイン産地で、中でも優れたテロワールを誇るのがゴラン高原です。
ゴラン高原は小さな土地ですが、地理条件は多様で、最も高緯度の畑と低緯度の畑の差は、フランス最北部と 最南部ほどの違いがあります。このため、地中海性気候に属しながら、様々なブドウ品種の栽培が可能です。
’20 ヤルデン シャルドネ オデム ヴィンヤード¥5.500-
【辛口】 イスラエルのブドウ畑の中で最も標高が高く冷涼なオデムヴィンヤードは、1998 年より有機栽培を実施し、1989 年に初めてブドウ が植樹されて以来、傑出したシャルドネを産出し続けています。
品種:シャルドネ 100% 産地:イスラエル北部ガリラヤ/ゴラン高原北部オデム・ヴィンヤード(1998 年より有機栽培) 標高:1200m 植樹:1989 年 Alc:14%前後 醸造:新樽を含むフレンチオークで木樽発酵・7 ヶ月シュールリー熟成。 飲み頃:3 年ほど寝かせることで格別な味わいとなり、収穫年から 8 年間は格別な飲み頃が続きます。(供出温度:10-13℃)

■テイスティング・ノート■ アロマティックな洋梨やレモン、トロピカルフルーツ、ミネラルの香りが感じられ、クロワッサンや花々の ニュアンスが後味にほんのりと香ります。風味豊かなフルボディでいて、エレガントなスタイルを持つ単一畑のシャルドネ。後味は 美味で心地よく、長い余韻が続きます。
★相性料理:パンシアード・サーモン、チキンのシャルドネソース添え、旨味のあるカボチ ャのラヴィオリなど。
2019VT★ジェームス・サックリング 92 点:シリアスなシャルドネで、パイナップルや柑橘系果実の豊かさに加えてしっかりとした骨 格と程良い樽の要素がある。全ての要素が絶妙に溶け込んだ味わいは溌剌としており、アルコール度数 14.5%のヴォリューム感 が控えめに感じられる。爽やかな後味にパイナップルとバニラ風味が長く続く。≪飲み頃:2021 年|2021/8/4 掲載≫

冷涼なエデン・ヴァレーのエレガンス

今回のベンチャー事業で注目すべきはエデン・ヴァレーからリースリングとシラーズを生産していること。バロッサ・ヴァレーはカリフォルニアのナパヴァレーに相当する有名産地だが、エデン・ヴァレーはそれほど有名ではない。
まだ開拓されていない畑が残っている。温暖化が進む中でバロッサより涼しいのも利点だ。「バロッサ&エデン・ヴァレー・シラーズ」や「レイケル・エデン・ヴァレー・シラーズ」は力強さと優雅さが入り混じった新境地をうかがわせる。
ドミニク・ローランの新樽で熟成したフラッグシップの一つ「クレー・マラナンガ・シラーズ2016」はパーカーポイント98点。「卓越した優美さとエレガンスをたたえている」と評された。

有機栽培か、ビオディナミのブドウを使い、剪定から畑の手入れまですべてを親子の手で行っている。小樽、フードル、パンチョンを組み合わせて醸造し、豊満な果実とフレッシュ感のバランスをとっている。トルブレック時代から、実は白ワイン造りの名手でもあったが、樹齢90年の樹から造る「エデン・ヴァレー・リースリング」を飲めば、パウエルが赤も白もうまくこなす非凡なワインメーカーだということはよくわかるだろう。伝説の第二章が幕をあけた。

’19 リバーサイド ジー エム エス¥3.630-
【フルボディ】1800 年代から続く 1000 エーカーの牧場の一画に育つ樹齢 20 年程の若木から収穫されたグルナッシュ、マタロ、シラーズを品種ごと に別個に醸造し、瓶詰前にブレンド。年間生産量は約 3000 ケースでドメーヌの全生産量の半分を占めています。 ※スクリューキャップ仕様

■テクニカル情報■ 産地:南オーストラリア州バロッサ・ヴァレー(サブリージョン:リンドック) 土壌:地層の深い茶褐色のローム土壌 品種:グルナッシュ 70%、マタロ 20%、シラーズ 10% 平均樹齢:20 年 Alc:14.5% 醸造:バスケット・プレスで優しく圧搾し、品種ご とにルモンタージュしながらコンクリートタンクで発酵。その後、グルナッシュの 50%は、ステンレスタンクで熟成。残りのグルナッシュ 50%とマタロ、シラーズは容量 4500Lのフレンチオークのフードルで 15 カ月熟成させ、無ろ過・無清澄で瓶詰。
■コメント■ 熟れたキルシュや砂糖漬けのサクランボ、プラムのアロマが香る。柔らかく繊細な口当たりながらも、マタロ特有のタンニン が感じられる。リリース直後から愉しめるワインだが、今後 7 年は熟成が効く。パウエル&サン