’11 セニョール・デギュイユ ¥3.240−を¥2.700
カノン・ラ・ガフリエールのナイペルグ伯爵がカスティヨンで造るシャトー・デギュイユのセカンド・ワイン。ブラックベリーのような果実味と酸のバランスが心地よいワインです。
ボルドー・コート・ド・カスティヨン 村  A.O.C.コート・ド・カスティヨン   セカンド・ワイン    メルロー 80%/カベルネ・フラン 20%
醸造・熟成 醗酵:温度管理されたステンレスタンクと木樽にて18?30日 熟成:ステンレスタンクと1?2年使用のオーク樽にて12ヶ月
ALC度数 14.03 %

サン・テミリオンの土地の高騰を受け、次なる土地として、生産者達に目を付けられたのが、コート・ド・カスティヨン。ナイペルグ伯爵も、1998年12月にこの区画を購入し、ワイン造りを始めた。畑は、コート・ド・カスティヨンとサン・テミリオンの境に位置しており、水はけも良く、斜面も南に面しており、ロケーションとして申し分ない。
 サン・テミリオンでの絶大なる評価を得たナイペルグ伯爵がコストパフォーマンスを、この地で実現しているのが、今回のそのワインである。もちろん、今回もステファン・ドゥルノンクール氏とタッグを組んでいる。こういったワインに出会うと、開拓されつくしたはずのボルドーにも、マイナーAOCにはまだまだコストパフォーマンスを見つけられるのか、と感じさせられる。

ステファン・フォン・ナイペルグ伯爵
1983年、ドイツからフランスへ移り住んだ彼は、まず、シャトー・カノン・ラ・ガフリエールの品質の向上に着手した。同時に、ラ・モンドットにて、最高のワインを造ろうと、徹底した努力を行った。ステファン・ドゥルノンクールを迎え入れ、可能なことは全て行い、その品質を大きく押し上げた。

【ボルドー/サンテ・ミリオン】

上品で洗練された綺麗な造り!強すぎる主張はないのに、芯があるワインで、香りの良さ。それでいて、旧世界のワインにありがちな、ボリュームの薄さや弱さはなく、しっかりとしたボリュームのある果実味をもっています。 さすが当たり年の2010年といった感じ。
色は輝きのある濃い赤紫。
最初は赤い果実の酸味のある香りがほのかに香るのですが、グラスを回ひとわましするとその香りは一気に開き、上品な香りがフワーッと踊りだします。

プラム、ドライフルーツにクローブ、白コショウのスパイシーさ。ミルキーな樽の印象、カカオなど甘い香りがもし始め時間とともにボリュームが増していきます。青臭さはなく、葡萄をよく選別し丁寧に造られていることが伺えます。

ホッと癒されるよな穏やかな香りについグラスに近づいてしまいますが、時間とともにグラスの中でリッチな香りに変化していきます。

口に含むとこきみよい酸がきたあと、果実の甘みと樽の香ばしさがあらわれ、タンニンはきめ細かく、厚ぼったい印象はありません。メルロー特有のまろやかさで上品な味わい。

今流行りのがっつりボルドーとは対極の深みのあるタイプです。派手ではなく、ゆっくり時間をかけて飲むと寄り添うように花開いてくるので、食事とともに楽しむことができます。

このワインを美味しくいただくためには温度も大切です。ちょっと冷やして16〜18度位で召し上がってください。繊細な印象をより楽しんでいただけます。

 シャトー・スタール・カデの畑

 オーナーはこのワインを心から愛しています。隣のシャトーからの破格の買収額を一蹴!

このシャトー、実は隣にサンテミリオンの特別級に格付けされる「シャトー・スタール」があるのですが、この隣接するシャトー・スタール・カデの畑がどうしても欲しくて買取合併を計画した事があったそうです。  そして、その時に提示した金額はたった「1.8haの小さな畑に対してなんと300万ユーロ」という史上稀に見る破格の値段。

この査定額は、かつてフランスで大きなニュースとなった、シャトー・アンジュラス(2012年に最高格付け特別A級に昇格)がシャトー・ベルビュー(特別級)を買収するのに支払った金額と同じだそうで、相当割高だったそうです。

しかし、小さな畑でワイン造りを行ってきたシャトー・スタール・カデのオーナー・カスタンデ氏はこの破格の申し出にも頑として譲らず自らワインを造り続けることを選択しました。彼にはシャトーへの愛情と、後世に伝えたいワインへのこだわりがあったからです。

恵まれた畑と醸造設備、それだけあればいい。オーナーのカスタンデ氏

通常ボルドーのシャトーでは瓶詰めもシャトー内で行いたがるのが普通です。実際ほとんどのボルドーワインには「MIS EN BOUTEILLE AU CHATEAU」と書かれています。その方がワインとしての価値が高いとと解釈され、実際高く販売することが可能となるからです。

しかし、シャトー・スタール・カデは小さなシャトーであり、設備的に醸造をするのが手一杯。ボトリング施設を設けるスペースがありません。このような小さなシャトーの中には、なんとか「自社瓶詰め」の一言を入れるために、移動式ボトリング設備を借りて行うところもあるのですが、カスタンデ氏はすぐ横にある友達のシャトーの設備を借りることに迷いがありません。

「すぐ横に友達のシャトーがあるんだから、そこの設備を借りればいいのさ。味には何の違いもないのだから」と言い、瓶詰めと販売は親友であるミラード家に全面委託しています。

自らは恵まれた畑で大切にブドウを育て、丁寧に醸造することだけに専念しているのです。ここにも、彼の造るワインへの哲学、ゆるがない自信が現われていますね。

生産量12,000本、フランス国内でのみ消費されていた少量生産ワイン、日本での紹介は初めて

小さな畑の小さなシャトーのため、生産量は年間12,000本のみと少なく、これまでフランス国内でだけ消費されていたシャトー・スタール・カデ。

今回、輸入業者の方がシャトー・スタール・カデの瓶詰めを担うミラード社と話をする中で「いいワインを造っている奴がいる」と聞いて初めてこのシャトーの存在を知ったそうです。実際テイスティングしてみると、その味わいは素晴らしく今回輸入することになったとのこと。

ラベルのデザインは地味ですが、香りと味わいは深みのある上質なクラシックなボルドーそのもの。周囲の状況に流されないカスタンデ氏のワイン

’10 シャトー・スタール・カデ ¥3.240−を¥2.700

メルロー82%、カベルネソーヴィニヨン18%
<畑>シャトー・スタール(特別級)とシャトー・カデ・ポン(特別級)に隣接する畑。1.8ha.
<製法>コンクリートタンクにて伝統的醸造方法を採用。低温にて3週間もの時間をかけて丁寧にマセラシオン。毎日1−2回のポンピングオーバーを実施。オークの木樽でしっくりと熟成。

RAYMOND HUET
ミシェル・ロランプロデュース・ボルドー〜

ミシェル・ロラン’は、現在のワイン業界において「世界で最も有名なコンサルタント」と言っても過言ではないでしょう。世界12か国で100を超えるワイナリーをクライアントに持ち、これまで数多のワイナリーの名声を高めてきたことが、それを裏付けています。 その彼が、自らのルーツであるボルドーにおいてプロデュースするのが、この‘レイモン ユエ’。 世界各地でのコンサルティング経験の全てを、この‘レイモン ユエ’に投影しているのです。


'11 レイモン・ユエ ボルドー・ルージュ・フュ・ド・シェン

                        ¥3.020ー
¥2.520−

メルロー80%  カベルネソーヴィニヨン20% 樽熟による奥行のある味わいはボルドーの真骨頂。

久々の本格派ボルドー、ミッシェルローランのワインは最近なかなか見かけません。