イタリアワイン用語集

【A】A
Abboccato[アッボッカート]
少し甘口のワイン。1リットルに対して残糖4〜12gある。
原義は「口を満たす」。


Acidita[アチディータ]
ワインの表現の一つの「酸味」を表す。


Acqua[アクア]
水の意。
イタリアには蒸留酒にAcquavite[アクアヴィーテ]があるが
こちらは生命の水という意味。


Alcool[アルコール]
そのまま、アルコール。度数。


Allevare[アッレヴァーレ]
育てるの意。葡萄栽培を表す。


Antico[アンティコ]
ワインのレベル表記によく見られる。
昔の意。


Amabile[アマービレ]
ワインのレベル表記によく見られる。
中甘口の意。1リットルに対して残党12〜50gある。


Amaro[アマーロ]
ワインの表現の一つの「苦い」を表す。
また、イタリアのコムーネの一つ。


Amarone[アマローネ]
葡萄を陰干しにして水分を飛ばし、糖度を高めて造るワイン。
辛口タイプだが、製法上、甘味を感じやすい。
ヴェネト州を代表するワインの一つ。


Annata[アンナータ]
収穫の年。ヴィンテージ。


Aperitif[アペリティフ]
フランス語だが、食前酒の意。
食事を楽しむ第一のお酒といえる。


Aroma[アローマ]
いわゆるアロマ。
葡萄そのものの香りを第一アロマ、
発酵段階で生まれた香りを第二アロマと呼ぶ。


Aromatico[アロマティコ]
香り高いタイプのワインに表記されている。
トラミナー・アロマティコ(アルト・アディジェの白葡萄)や
マルヴァジア・カンディア・アロマティコ(ロンバルディアの白葡萄)など
「アロマティック」なワインに多い。


Asciutto[アシュット]
辛口の意。


Assemblaggio[アッセンブラッジョ]
2つ以上のブドウから造られたワインを発酵後に混ぜること。
アッサンブラージュとも言う。集合の意。


Azienda Agricola[アジィエンダ・アグリコーラ]
農園・醸造所。
独立しており、自社の畑から作られた作物により、ワインやオリーブオイルなどを作る。


Azienda Vinicola[アジィエンダ・ヴィニコーラ]
上述のアグリコーラとは違い、こちらは葡萄を他方から買い付け、
その後、ワインを造る醸造所となる。


Apassimento[アパッシメント]
ヴェネト州で行われる「陰干し」の製法。
凝縮間のある濃厚で非常にボディがしっかりしたワインが出来る。
アマローネなどが有名。

【B】B
Barrique[バリック]
フランス産の樫の木(オーク)で作られた小樽のこと。
容量は225リットル。新樽で使うことが多い。
木の香りやバニラ香などをつけ、ワインの複雑味を増すために使う。


Blanc de Blanc[ブラン・ド・ブラン]
白葡萄だけで造るワインのこと。
一般的にはスパークリングタイプが多い。
ブラン・ド・ノワールは逆に黒葡萄から造るワインを指す。


Bianco[ビアンコ]
「白」を表す単語。
Pinot Bianco[ピノ・ビアンコ]などの白葡萄に使われたり
白ワインのことをそのままビアンコと呼ぶ。


Bio logica[ビオ・ロジカ]
いわゆるビオ・ロジーク=ビオ・ロジック。
化学肥料や化学合成肥料などを使用しない無農薬で栽培した葡萄から造るワイン。
自然派ワインに分類される。有機栽培無農薬、酸化防止剤も極力使わない。


Bio dynamic[ビオ・ディナミ]
英語でいうとバイオ・ダイナミックス。つまり、生体力学。
ビオ・ロジックに加え、ルドルフ・シュタイナーの思想により行われる農業方法。
ビオ・ロジックより、更に進歩した面がある一面、
不安定な要素もあり、この手のワインは賛否両論といえる。


Bicchiere[ビッキエーレ]
グラスを表す単語。
イタリアのワイン評価雑誌の「ガンベロ・ロッソ」ではワインの採点を「グラス」で表記しており、
最高の評価には「トレ(3)ビッキエーレ」を与えている。


Botte[ボッテ]
「樽」を表す単語


Bottiglia[ボッティッリア]
ボッテと似ているがこちらはガラス瓶。
つまり、ワインボトルを指す。
エチケッタに表記されているので良く見るかもしれない。


Brut[ブリュット]
スプマンテなどの辛さを表す言葉。
「辛い」の意。更に辛くなるとExtra Brutとなる。


Bouquet[ブーケ]
発酵段階で生まれる第二のアロマ(香り)のこと。
第一の香りは葡萄本来の持つAroma(香り)である。


Buono[ブォーノ]
良いや美味しいの意。
とりあえず、イタリアに行った時はブォーノブォーノ言っていれば良いと教わった。

【C】C
Cantina[カンティーナ]
ワイン貯蔵庫、醸造所を指す。
ワインラベルに「Cantina 〜〜」と表記されていたら
〜〜が生産者を示す。


Cantina Socale[カンティーナ・ソチャーレ]
醸造協同組合。


Casa Vinicola[カーザ・ヴィニコーラ]
農園、醸造所を指す。


Casina[カッシーナ]
北イタリアにおいて醸造所を指す。
Cantinaと同意語。
Casina Bruniなど。


Cerasolo[チェラスオーロ]
チェリーレッドという意味だが、ロゼワインを指すこともある。
アブルッツォにおいてモンテプルチャーノを使ったロゼでよく使われる。


Charmat[シャルマ]
フランス語だが、スパークリングワインの製法を指す。
密閉した耐圧タンクの中で2次発酵を行う製法で
大量生産が可能なため、ワイン生産コストを安価に抑えられるメリットがある。


Chiaretto[キアレット]
チャラスオーロ同様にある特定の地域のロゼを指す。
ガルダ湖周辺で造られるロゼに用いられる用語。


Classico[クラッシコ]
クラッシコには「伝統」という意味が含まれている。
ワインに対してはDOC/DOCGなど伝統のある決められた地域などで造るワインを指す。
キャンティ・クラッシコやソアーヴェ・クラッシコ、ヴァルポリチェッラ・クラッシコなど、多数ある。


Consorzio[コンソルツィオ]
ワインの生産、販売促進をするための品質保護協会を指す。


Coltivatore[コルティヴァトーレ]
葡萄などの農業の生産者。

【D】
Degustazione[デグスタツィオーネ]
試飲や試食を指す。
ワインはもちろん、チーズなど、五感を使って味わうこと。


Denominazione di Origine Controllata[デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントラータ]
いわゆるDOC[ディ・オ・チ]。
イタリアワインの格付けの一つ。
統制原産地呼称という。
その地元で栽培されている地品種の保護を目的としている。


Denominazione di Origine Controllata e Grantita[デノミナツィオーネ・ディ・オリジーネ・コントラータ]
いわゆるDOCG[ディ・オ・チ・ジ]。
DOCよりも格が高く、ワインには赤い帯(赤ワイン)、緑の帯(白ワイン)がつけられる。
イタリアワインの格付けの一つ。
統制保証原産地呼称という。
その地元で栽培されている地品種の保護を目的としている。


Dolce/Dorce[ドルチェ]
1Lに対して砂糖の量が50グラム以上。
甘口タイプのスプマンテ。

【E】E
Enologo[エノロゴ]
醸造家、醸造責任者。
オーナー自身の場合もあるが、腕のあるエノロゴと雇用契約を結んでいるところが多い。
ワイン造りにおいて、このエノロゴの個性が大きく出るのでチェックしていると、好みの味が見つかりやすい。


Enoteca[エノテカ]
ワイン販売店。
ワインショップやワインバーを指す。


Ettaro[エッタロ]
ヨーロッパにおいての面積の単位。
日本ではヘクタールと呼んでいる。


Ettolitro[エットーリトロ]
Ettaro同様、ヨーロッパにおいての容量の単位。
日本ではヘクトリットル=100リットルと呼んでいる。


Etichetta[エチケッタ]
ワインのラベルを指す。
イタリアワインでは格付けのルールに従って
エチケッタに様々な情報が書かれている。


Extra dry[エクストラ・ドライ]
1Lに対して砂糖の量が0〜6グラム
かなりの辛口のスプマンテ。


Extra Secco[エクストラ・セッコ]
1Lに対して砂糖の量が12〜20グラム
ブリュットに比べ、甘味を感じやすい程度。
分類的には辛口スプマンテ。

F【F】
Fattoria[ファットリア]
農園、醸造所。
Azienda Agricolaなどと、意味はほとんど一緒。


Fermentazione[フェルメンタツィオーネ]
醸造段階に置ける発酵を指す。
語尾にNaturale[ナトゥラーレ]がつくと、
大型タンクで二次発酵を行うという意味になる。


Frizzante[フリッツァンテ]
フランス語でペティヤン。
発泡というより、弱発泡のワイン。


Fusto[フスト]
Barriqueを小樽としたらFustoは大樽。


Formaggio[フォルマッジョ]
チーズという意味。
ピッツェリアなどでクアトロ・フォルマッジョというピッツァがあるが
クアトロ(4つ)のフォルマッジョ(チーズ)が入っているという意味。


Fiasco[フィアスコ]
最近はあまり見かけなくなったかが、
藁の筒でビンがくるまれている形のワイン。
キャンティで有名。

【G】G
Gradazione alcoolica [グラダツィオーネ・アルコーリカ]
アルコール度のこと。

【H】H

I【I】
Imbottigliato da〜[インボッティッリアート・ダ〜]
ワインのエチケッタに大体書いてある単語。
ボトルにワインを詰めた人を指しています。
imbottigliato all'origine dal 〜となると現地でボトリングされたことを示している。


Indicazione geografica tipica =IGT [インディカッツィオーネ・ジオグラフィカ・ティピカ]
イタリアワインの格付けの一つ。
DOCG,DOCに次ぐランクとなっている。
その土地でとれるブドウから造ったワインに書かれ、地酒と訳せる。


Invecchiato [インヴェッキアート]
熟成した。

【J】J

【K】K

【M】M
Marchio depositato[マルキオ・デポジタート]
登録商標


Marsalato[マルサラート]
酸化により、ワインがマルサラのような香味を持つこと。


Maderizzato[マデリッザート]
酸化により、ワインがマディラのような香味を持つこと。


Metodo Classico [メトド・クラシコ]
いわゆるシャンパーニュ方式。
瓶内二次発酵を行う製法で、手間が掛かるが人気が高い。


Millesimato [ミレッジマート]
発泡性ワインのヴィンテージ入りの場合に記載される。

【N】N
Novello [ノヴェッロ]
いわゆる「新酒」。ボジョレー・ヌーヴォ同様、その年のブドウの出来の善し悪しを占う

【O】

【P】P
Pas Dose [パ・ドッセ]
甘味を添加していないスプマンテ。


Passito [パッシート]
乾燥した葡萄、陰干しした糖分の高まったブドウから造れるワイン。
基本的には甘口ワインだがヴェネト州の銘酒「アマローネ」はこのブドウから造られる。


Pastoso [パストーソ]
ボディーがあり、まろやかで口を満たすという意。


Podere[ポデーレ]
小さいワイナリー。F1ドライバーのワイナリーのpodere Castoraniなど。


Produttore [プロドゥットーレ]
生産者。

【Q】Q
Quintale[クインターレ]
キンタリ。100KG。

【R】R
Recioto[レチョート]
陰干しした葡萄で造る甘口ワイン。
Recioto di Soave や Recioto di Valpolicellaなど
ヴェネト州で伝統的に使われる製法。


Riserva[リゼルヴァ]
規定の熟成期間を経たDOC,DOCGワイン。


Rosato[ロザート]
ロゼワイン。ロゼ色。


Rosso[ロッソ]
赤ワイン。赤色。


Ripasso[リパッソ]
元に戻すの意。
ヴェネト州で伝統的に使われる製法でアマローネを発酵させた樽(澱を残したまま)に
ヴァルポリチェッラを入れ、更に2週間発酵を行う。
これにより、ヴァルポリチェッラにアマローネのような風味を与えることが出来る。

【S】S
Secco[セッコ]
1Lに対して砂糖の量が17〜35グラム
やや甘さを感じるスプマンテ。


Semi Secco[セミ・セッコ]
1Lに対して砂糖の量が35〜50グラム
やや甘口タイプのスプマンテ。


Surperiore[スーペリオーレ]
規定のアルコール度数を超えたワインに表記される単語。
リゼルヴァと重なる部分もある。


s.p.a.[エス・ペ・アー]
株式会社のこと。
ワイナリーの前につくことが多い。
s.r.l.は有限会社。


Spumante[スプマンテ]
イタリアの発泡性ワイン


Stravecchio [ストラヴェッキオ]
長期熟成したマルサラなど、非常に古いワインの表記に使う単語。

【T】
Tappo di Sughero [タッポ・ディ・スゲーロ]
コルク栓。


Tannino[タンニノ]
タンニン。


Tenuta[テヌータ]
畑作地が自社所有の農家を指す一般名称。


Tradizione [トラディツィオーネ]
古典的な、伝統的なの意。
よくモダン(現代的)なワイン、トラディツィオーネなワインと比較される。

【U】
Uva[ウーヴァ]
葡萄。Uve〜と表記されているとその後に葡萄品種が記載されている場合が多い。


Uva Nera [ウーヴァ・ネラ]
黒葡萄。


Uvaggio [ウヴァッジョ]
発酵前に葡萄を2〜3種類ブレンドして造るワイン。

【V】
Vecchio [ヴェッキオ]
規定の熟成期間を超えた古いワインの表記に使われる。


Vendenmmia [ヴェンデンミア]
そのワインのヴィンテージ。Vendemmia 2007 = 2007年の収穫で造られたワイン。


Vendemmia tardiva [ヴェンデンミア]
遅摘により、葡萄を過熟させ糖分を高める栽培方法。
そのため、甘口ワインやボディーがしっかりしたものが出来上がる。
途中で雨が降ると大変なことになる。


Vino da Meditazione [ヴィーノ・ダ・メディタツオーネ]
瞑想用のワイン。
グラス1杯のデザートワインを、長い時間かけて少しずつ味わいながら飲むスタイル?


Vigna [ヴィーニャ]
葡萄畑。
Barolo "Vigna Rionda"と表記してあれば
このバローロは「Vigna Rionda」という限定した畑から収穫した葡萄のみで造っていることを指す。


Vigneto[ヴィネート]
上と同様。
"Vigneto du Lot" Soave Classicoと表記してあれば
このソアヴェ・クラシコは"Lot"という畑で生産していることを指す。


Vignaiolo [ヴィニャイオーロ]
葡萄生産者。


Vino da taglio [ヴィノ・ダ・タリオ]
ブレンド用に使われる強い葡萄。


Vino da Tavola [ヴィノ・ダ・ターヴォラ]
ワインの格付けの一つ。いわゆるテーブルワイン。
詳細はこちらを参照。


Vino novello [ヴィーノ・ノヴェッロ]
上記のnovelloと同様。
いわゆる「新酒」。ボジョレー・ヌーヴォ同様、その年のブドウの出来の善し悪しを占う。


Vin Santo [ヴィンサント]
陰干し後にアルコールを添加して造る甘口ワイン。
トスカーナ州で造られる。


Vite [ヴィーテ]
葡萄の樹。


Viticoltore [ヴィーティコルトーレ]
農業者を指す。
葡萄も農業の一部なので、葡萄栽培者となる。
Viticolturaは葡萄の栽培技術を指す。


Vitigno [ヴィティーニョ]
葡萄品種や葡萄の樹、葡萄の品質などを指す。


Vivace [ヴィヴァーチェ]
微発泡タイプのワインに表記されている。
Pinot Nero Vivace など。

【W】

【X】

【Y】

【Z】
Zona [ゾーナ]
ゾーン。地区。